株式会社T2DG
塙拓朗
POSTED | 2019.11.12 Tue |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:5〜6年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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人と出会う楽しさを提供するアプリ「maggmet」
メッセージ交換不要で、多様な出会いを気軽に実現Topics
今回のインタビューは、素早く気軽に人と出会えるアプリ「maggmet」を運営する株式会社T2DGの塙氏にお話を伺います。多くのマッチングアプリがある中で、「maggmet」ならではの機能や特徴について語っていただきました。
株式会社T2DG 社長 塙 拓朗氏のONLY STORY
【経歴】
2015年に首都大学東京大学院システムデザイン研究科を卒業し、不動産ポータルサイトを運営する株式会社ネクスト(現株式会社LIFULL)に入社。プログラミング経験は無かったが、エンジニアとして4年間従事し、大規模なリニューアル、ARや機械学習を使った新機能開発を行った。
自身でプロダクトを一通り作れる力が身に付いてきた中で「世の中がもっと楽しくなる」ようなサービスを生み出したいと思うようになり、2019年に前職でエンジニアの同期だった猪俣と共に株式会社T2DGを設立し「人が集まった時の楽しさ」を体験として提供するアプリ「maggmet」を運営している。
人と人を素早くつなぐ「maggmet」
–株式会社T2DGのサービス内容を教えてください。
塙氏:弊社は、気軽に人と会ったり、みんなで集まることができるプラットフォーム「maggmet」というアプリを提供しています。
例えばあるイベントへ誰かと一緒に行きたい、誰でもいいから食事に付き合ってほしいといったときに「maggmet」を使うと、近くにいる「誰か」とつながって、実際に出会うことができます。
私自身、人との出会いによって今日の自分があると思っているので、インターネット上でのみ成立するような浅い人間関係だけではなく、一緒に何かを楽しめるリアルな出会いがもっと広がることを目指しています。
–そのために、どういった工夫をしていますか。
塙氏:恋愛やビジネスなどのマッチングアプリは数多く存在しますが、メッセージ交換の文面が定型文になりがちで、実際に出会うまでの手順が面倒な場合が多いですよね。
出会えば話はいくらでもできるので、「maggmet」はメッセージ交換機能を重要視していません。何よりも人と人を素早くつなぐことに力点を置き、簡単な操作性と洗練された画面レイアウトを採用しています。
気軽に会えるという点が、他のマッチングアプリと比べたときの強みです。
–メッセージ交換機能はないのでしょうか。
塙氏:現状は最後、待ち合わせの際だけメッセージを送れるようにはしていますが、最低限の機能に留めていますね。
「maggmet」のフローは、まず目的と場所を明記した募集を誰かが立てるところから始まり、それに参加したい人が送ったリクエストが承認されるとマッチングが成立します。
その後、指定場所に向かうナビゲーションが表示され、指定場所の数メートル以内に入るとお互いの位置情報が明示されて、相手を確認できる仕組みになっています。
–今までにどのような出会いが生まれていますか。
塙氏:現在はベータ公開の段階のため小さな実績しかありませんが、飲み会やスポーツ観戦などで気軽な出会いが生まれていますね。
「maggmet」の利便性をより多くの人に知ってもらえれば、イベンターと連携したり、イベントの規模を大きくすることができるので、より多くの出会いを生むことができると考えています。
–事業を運営するうえで、どういうところに喜びを感じていますか。
塙氏:当然ですが、「maggmet」を使っていただいている方から「こんな人と出会えた」「楽しかった」という話を聞くと、やりがいを感じますね。
交友関係が広がった経験が起業のきっかけ
–起業の経緯をお聞かせください。
塙氏:弊社は私の前職時代の同期のエンジニアと2人で創業しました。その同期とは当時から昼食や休憩をともに過ごしており、「自分たちが興味を持てて、楽しんで作れるサービスは何か」と日頃から話し合ううちに辿り着いたのが「maggmet」なんです。
私たちは「SNSやマッチングアプリが多く利用されている割にリアルな出会いが少ないのは、ほとんどがメッセージ交換で終わっているからだ」と考え、実際に出会える機会を素早く実現するために起業をしました。
–なぜ実際に出会うことにこだわったのでしょうか。
塙氏:当時の私は、マッチングアプリで男女問わずいろんな人に出会っていたのですが、LGBTの人や顔中にピアスが空いている人など、普段出会わない多様な人たちと出会えたことがすごく楽しかったんですよね。
またいつも同じメンバーで開いていた飲み会で、新しいメンバーを加えようとマッチングアプリを使ったところ、会社も職種も違う人たちと出会うことができ、交友関係が広がりました。
こうした経験が、もっと気軽に人と会うためのプラットフォーム「maggmet」の発想につながりました。
出会いの全てを担うプラットフォームに
–今後の展望について教えてください。
塙氏:より多くの出会いを生むために、「maggmet」の利用者をもっと増やすことが当面の目標です。
そして、「maggmet」が出会いの全てを担うプラットフォームになれば、出会いの体験に基づく評価や感想が蓄積されて、さらに質の高い出会いを実現できます。「この人に会ったことでこんなことができるようになった」という出会いを一つでも多く創出したいですね。
また、日本人はシャイだとよく言われますが、見ず知らずの人とともにする時間を楽しめるようなツールに「maggmet」を進化させていくことで、「世の中をもっと楽しくしたい」という私の想いを実現させたいです。
–最後に、読者へのメッセージをお願いします。
塙氏:人と人が出会い、集まり、楽しむには場所が必要なので、飲食店経営やイベント運営をされている方々と協業できればと考えています。興味を持っていただけましたらぜひご連絡ください。
執筆=増田
校正=米山