株式会社BALANCe
藤井 宗一郎
POSTED | 2020.09.14 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:5〜6年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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機能性にエモさを備えたWeb・アプリ開発
ブランディングに繋がるWebサイトTopics
今回のインタビューは、海外の広告賞受賞の実績を持ち高いデザイン力や実装力を誇るWeb・アプリ制作会社 株式会社BALANCeの藤井氏にお話を伺います。使いやすさや情報の伝わりやすさだけでなく、エモーショナルな部分も極めたいと語る藤井氏に、事業に込める想いを聞いてみました。
株式会社BALANCe 社長 藤井 宗一郎氏のONLY STORY
【経歴】
1990年広島生まれ 2013年早稲田大学 文化構想学部卒業。
スタートアップ1社、制作会社2社を経て、フリーランスとして2年活動した後、2019年株式会社BALANCeを設立。
スタートアップで、営業、マーケティング、バックオフィスおよび、事業立ち上げ時の業務全般を経験。その後エンジニアに転身し、webサイト制作・webサービス開発・アプリ開発・インスタレーション開発に従事。制作会社、フリーランスにてキャリアを積む。
BALANCeでは、情緒的価値と機能的価値を追求した自社webサービス・アプリ開発と、規模問わず企業様のサービス・アプリ開発のご支援をさせて頂いております。
海外アワード含め、数々の広告賞受賞、雑誌掲載多数
スクリーン上でできないものはない
––まずは、株式会社BALANCeの事業内容を伺います。
藤井氏:弊社は受託開発事業を行っている開発・制作会社です。
クライアントのニーズは大きく2つに分かれており、1つは「集客をしたい」「新しいサービス製品を広げていきたい」というマーケティング起点のニーズ、そしてもう1つは、「人手を減らしたい」「コストを削減したい」という業務効率化のニーズです。
それぞれに対して必要なWebサイトやアプリ、システムの開発を行っています。
––御社サービスの強みを教えてください。
藤井氏:Webやアプリ、デジタルサイネージなどのスクリーン上で、実装できないUI、ビジュアル、アニメーションがないことですね。
なかでも弊社サービス『なめらかサイト』は、決まりきった台割りやありがちなスライド・モデルといったインターフェイスではなく、ブランディングに繋がる演出ができるのが特徴です。
例えば一般的なWebサイトでは、ページ遷移をするごとに切れ目があるものが多いんですが、『なめらかサイト』は、次のページに行くときにスムーズに遷移しますので、見る側に「技術力がある」「最先端だ」という印象を与えられますね。
––『なめらかサイト』では具体的に、どういった課題感を持った企業が利用するサービスですか。
藤井氏:いろいろなチャネルからユーザーが訪れるようなサイトの運営をしている大企業が、他社との差別化のために「サイトをしっかりとしたものにしたい」「商品ブランドに沿う凝ったデザインにしたい」といったニーズでご利用されるケースが多いです。
そのほかにも「サービスとサイトの体裁を揃えたい」といったベンダーからの需要もありますね。
––『オンラインmtgカレンダー機能』というサービスを提供されているようですが、こちらについて教えていただけますか。
藤井氏:こちらはサイト内にカレンダーを組み込み、そのカレンダーから「ビデオ通話予約」をすると、一瞬でオンラインミーティングのURLが先方に届くサービスです。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってオンラインミーティングが主流の今、メールで日程調整をされている方がほとんどだと思います。その際にこちらのサービスを利用すれば工数削減ができるだけでなく、コンバージョン率を高められると考えています。
––組織を運営する上で、大切にしていることはありますか。
藤井氏:使いやすさや伝わりやすさなどの機能性価値と、エモーショナルなデザインなどの情緒的な価値とのバランスを大切にしています。世の中にあるいいものは、どちらも備わっているものだと考えているので、やるのであればどちらも追求していきたいんです。
それは組織だけでなく、サービスにも言えることだと思います。そのためにも、まずは徹底的にオペレーションを磨いてクライアントに興味を持っていただき、その後に企業の独自性が出し、機能的な価値の上に情緒的な価値を載せる形でサービスを提供していきたいですね。
機能性と情緒性2つのBALANCe
––起業された経緯を教えてください。
藤井氏:先ほどもお話しした機能性と情緒性の2つを極めたいと思い事業を立ち上げました。
システム開発というと、東京証券取引所のようなシステム開発を思い浮かべる方が多いと思うんです。そういった開発ももちろん必要ですが、デジタル表現を使ったライブの演出だったり、自分のアクションが反映されるサービスだったり、そういったエモーショナルな部分が人生に彩りを与えてくれると思うんですね。
私自身、楽しい人生を送りたいと考えたときに、機能性と情緒性のどちらかに偏るのではなく、2つとも追求したいと思ったんです。そのため、この2つを大事にしたいという想いから「バランス」という社名にしました。
––世界的な賞をいくつか獲得されていらっしゃると伺いました。具体的なエピソードを教えていただけますか。
藤井氏:某大手通信会社のバレンタインキャンペーンで、2017年にスパイクアジアという海外の広告賞を獲ったことが特に印象に残っています。
チョコにスマートフォンをかざすと、贈った側のメッセージが流れるというアプリで、例えば大切な人に想いを告げたり、あるいは離れている家族に対してメッセージを送ったりできるものです。「この制作でこの賞を獲ろう」と目標を立てていましたので、実際に賞が獲れたときは嬉しかったですね。
自社プロダクトの開発が今後の目標
––今後の目標を教えてください。
藤井氏:受託開発事業で安定した売上を作りながら、中長期的には自社で価値あるサービスやプロダクトを作っていきたいと思います。
––具体的にどういったサービスを考えているのですか。
藤井氏:情報を分かりやすく伝えることに興味があるので、受託事業で携わっていてかつ私たちの興味関心のある分野をプロダクトにしていきたいと考えています。
すでに健康状態を可視化するアプリを出しているんですが、加えて例えば紙でもらった健康診断の結果をOCRで簡単に読み取って、データ化やグラフ化できる機能を作りたいですね。そこから自分の性別や年齢、身長などの属性から想定される健康状態と現状の差分を可視化できるようなモデルを考えています。
––社会的にどういった影響を与えられる企業になりたいとお考えですか。
藤井氏:機能的でかつエモさを加えた情緒的なもの、どちらの価値も伴ったサービスやプロダクトを1つでも多く増やせる企業でありたいです。
そのサービスを手にとった結果、クライアントやユーザーが退屈に感じていたものが心地よくなったり、手間やコストが減ったりする。そういった日常がより良くなるような価値を与えられる企業になれればと思います。
––ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
藤井氏:企業さまの機能的な部分や、情緒的な部分を高めるサポートをいたします。まずは、気軽にヒアリングからさせていただければ嬉しいです。
執筆=山田
校正=笠原