株式会社やんばるスパイク
神里 よしと
POSTED | 2020.06.23 Tue |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:5〜6年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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エンジニアが教えるオンラインプログラミングスクール
実務レベルの教育と手厚いサポートを低価格で提供Topics
今回のインタビューは、Webエンジニアの育成事業を展開する株式会社やんばるスパイクの神里氏にお話を伺いました。オンラインでのプログラミング学習の利点や、低料金で手厚いサポートが可能な理由、地元沖縄への熱い想いなどについて語っていただきました。
株式会社やんばるスパイク 代表 神里 よしと氏のONLY STORY
低価格のオンラインプログラミングスクール
–株式会社やんばるスパイクの事業内容を教えてください。
神里氏:弊社は、Webエンジニアへの転職を目指す人を主な対象としたプログラミングスクールを運営しています。
–他のプログラミングスクールと比べて、御社の強みはどういったところにありますか。
神里氏:サポートがとても手厚く、それでいて低料金であることに加えて、現役のエンジニアと頻繁にコミュニケーションを取りながら学習できる点が弊社の大きな強みですね。
プログラミングを学習し実力を伸ばす上で、自分の書いたプログラムを現役エンジニアに見てもらってレビューを受けることはとても重要です。弊社の生徒さんは現役エンジニアから直接フィードバックをもらい、自分の書いたプログラムを評価してもらうことができます。
また、実際の開発現場では必ず複数人によるチーム開発になるので、プログラマーとして働くためにはチームで動けるスキルも必須条件です。既存のスクールは個人学習が中心ですが、弊社はチーム開発の経験を積むことができる教育を提供しています。
–料金について教えてください。
神里氏:弊社のプログラミングスクールはオンラインで完結することによって授業料を10万円程度に抑えています。入会金も0です。もしも弊社同様の手厚いサポートのスクールに通うとするなら、60万程度は必要になりますね。
–料金のほかにオンラインのメリットがありますか。
神里氏:実際の開発現場ではエンジニア間のコミュニケーションのほとんどがSlackというチャットツールで行われているので、弊社のプログラミングスクールでも同様のチャットツールを用いることでやり取りに慣れることができます。
またオンラインでの講座は「1対多数」といった形で展開されるため、一気にコンテンツを大勢の人に配信でき、勉強会を開く際にも便利ですね。
–オフラインでの授業もあると聞きましたが。
神里氏:オフライン授業は、講師が1コマ3時間ほど教える月額制のプログラミングスクールとして展開しています。授業前半では知識をインプットし、後半で実際にコードを書くことで、自分で考えてプログラムを書く経験を積んでもらいます。
オフラインの場合は、生徒の行き詰まるポイントやそれぞれの課題などが把握しやすいので、サポートはより手厚いと自負しています。
–事業を運営する上でのやりがいを教えてください。
神里氏:オンラインのメリットを最大限に活用した弊社のスクールは、全国の多くの生徒さんにご利用いただいています。実際に弊社の教育を経てエンジニアに転職できた生徒を見ると、つくづくこの事業をやっていて良かったと思いますね。
沖縄の活性化と県民の暮らし向上を目指して
–沖縄で起業に至った経緯を教えてください。
神里氏:沖縄出身の私は、父親が亡くなったことをきっかけに埼玉から沖縄に戻って来ました。母親の介護が必要になった時にいつでも対応できるようにするためです。
はじめは個人事業主として活動していましたが、やがて沖縄の経済を活性化させるためにももっとビジネスを大きくしたいと思うようになり、会社を立ち上げました。
沖縄は年々観光客数が増加し、経済が潤っているように見えるかもしれませんが、未だに月の手取りが東京の新卒を下回る12万円程度の人がほとんどで、県民の暮らしは豊かになっていません。それに加え、今回のコロナウイルスのような事態が発生すればひとたまりもない脆弱な経済構造なんです。
–沖縄の経済を改善したいと思われたことがきっかけだったんですね。
神里氏:はい。なので県民の収入向上につなげるためにも、「ITスキルがあればどこにいても仕事ができる」ことを伝えたく、こうして沖縄でIT教育の事業を始めました。
–プログラミングの事業を選んだのはなぜでしょうか。
神里氏:元々は研究職に就いていたのですが、プログラミングの思考は研究職と重なる部分も多い分楽しくて、スキルを身に付ければ地元沖縄でも働くことができると思ってのめり込んでいったのが始まりでした。
その後エンジニアとして働き、IT教育にもずっと携わってきたので、プログラミングスクールを設立したのも自然な成り行きでしたね。
社会の「負」を補う会社でありたい
–今後の事業展望をお伺いします。
神里氏:プログラミングスクール事業と並行して、母親のカフェ経営と妹のパティシエの経験を生かしたカフェを開こうと思っています。商品力には自信がありますし、業務効率化システムやHPを作成したり、私自身のWebマーケスキルを生かすことで、観光客に大評判の店を目指したいですね。
また、現在1スクールあたり5~6人の生徒数で運営しているオフラインのプログラミングスクールを沖縄全域に広げ、2〜3年以内に少なくとも5店舗、できれば10店舗にまで増やしたいと思っています。
–その後の長期的な会社の将来像をどう描いていますか。
神里氏:ITの世界では10年後なんて予測できるものではないので、そこまでのビジョンは持ちようがありません。新たな技術が次々に出現する時代に適応することが大切だと思っています。
大まかな将来像としては、県外や海外から人を呼べて沖縄が潤うビジネスにまで成長していて、さらには海外展開もできていれば理想的ですね。
–社会にとってどのような企業でありたいとお考えですか。
神里氏:困っている人が豊かになっていくために、社会の負の部分を補えるような企業でありたいと思っています。それが企業の存在価値であり、ビジネスの楽しい部分でもあると考えています。
–最後に読者へのメッセージをお願いします。
神里氏:弊社がエンジニア人材育成の面でお力になれるのはもちろんのこと、私自身もYouTubeやTwitter、Instagram、TikTokを運営していることから、マーケティングの部分でも十分お役に立てると思います。商談に限らず何でもお気軽にお声がけください。
やりたいことが見つからないという学生さんには、自分探しの旅に出るよりも、マーケティングのスキルを身に付けることをお勧めします。スキルがあればできることの幅が広がり、やりたいことが見えてきます。
執筆=増田
校正=米山