株式会社スマイルワークス
坂本恒之
POSTED | 2016.08.10 Wed |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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失敗してもいいから、チャレンジする人になれ
月額9,000円からの低コストで始められる統合業務ソフトをクラウドで提供Topics
株式会社スマイルワークス 社長 坂本 恒之氏のONLY STORY
父ができなかった起業を、自分でやってみようと思ったんです
うちはサラリーマンの家庭で、父はサラリーマンとして成功しようとして一生懸命頑張っていました。
しかし、頑張りすぎて34歳の時に過労で倒れ、思うように仕事が出来ない体になってしまったんです。
それでも家庭を守るために仕事を続けて、大学まで進学させてくれました。
父が亡くなった後に、父の本棚を整理していたら「起業」や「特許」に関する本が出てきたんです。
きっと何かビジネスをやりたかったんでしょうけど…体を壊したこともあって諦めたんだと思います。
大学を卒業後は、父と同じ会社でサラリーマンを始めました。
父は腎臓が悪かったので、数日に1回は人工透析を受ける必要があり、週半分しか会社に行けないという状態でした。
それでもリストラせず、定年後も嘱託社員として雇ってくれていた会社というものに興味があったんです。
サラリーマン生活を続け、父が倒れた年と同じ34歳になり、きっと父が考えていたはずの起業を自分がやってみようと思ったんです。
長く携わってきたのがIT業界だったので、そこで培ったクラウドサービスや会計システムのノウハウを活かした業態で起業することにしました。
既存のソフトが抱える課題をクリアした「クラウド統合業務ソフト」
弊社は「クリアワークス」というSaaS/クラウド型の統合業務システムを提供しています。
競合として2種類の軸があり、1つが「弥生会計」や「勘定奉行」などのパッケージ会計ソフト。
もう1つが「freee」などのクラウド会計ソフトです。
これらの製品とよく比較されるのですが、クリアワークスは、会計管理・給与計算・販売管理など、一連の業務が全て統合されている総合業務ソフトです。
通常のパッケージソフトであれば「会計用ソフト」「在庫管理用ソフト」など、1つ1つバラバラなので、連携させるためには結局人の手で入力しなければいけない部分が出てくるので非常に手間がかかります。
おまけに手作業が入ると転記ミスなどで、数字が合わないということも起こりやすいです。
それを1つのシステムで行うことで、ボタン1つ押せば全部自動的に会計に連動するような仕組みになっています。
会計だけでなく、業務全体の効率化を図りましょうという形でご提案しています。
統合業務ソフトはSAPやOracleなどからも販売されていますが、導入コストが高いため、中小企業は手を出しにくいということがほとんどです。
そんな企業様にも導入しやすいように、月額9,000円からご利用頂けるようになっています。
日本全体の生産性を上げるために、できること
日本の労働生産性は非常に低いと言われています。
労働生産性が低いということは、一人一人の生み出す付加価値が低い、利益が低いということです。
しかし、よくよく調べてみると、大企業の生産性は年々上がっていっています。
それに比べて、中小企業はずっと横ばいなんです。
日本の企業は99.7%が中小企業です。
そして、労働者の79%が中小企業で働いています。
つまり、中小企業の生産性を上げなければ、日本全体の生産性は向上しませんよね。
生産性を上げる方法は2つあって、1つがコストや時間を効率化すること。
もう1つが売上や利益を上げること。
後者はどの企業もその会社独自の方法で取り組んでいます。
我々ができることは、生産性上がらないけど必ずやらなくてはいけない「業務」という煩わしいものを、クラウド使って効率化することです。
それによって、中小企業、ひいては日本企業全体の生産性を向上させていきたいですね。
もう1つ、「働き方」にも影響を与えていきたいですね。
女性に限らないとは言う場合もありますが、それでも女性は結婚・出産・育児・介護など、ライフステージによって働ける環境が変わってきますよね。
それに応じて、在宅ワークや短時間労働など、柔軟な勤務体系をクラウドによって実現したいですね。
また、ベンチャー企業や中小企業の課題として優秀な人を採用したいけど、なかなか優秀な人材が入ってこないという問題があります。
しかし、週の半分など、短時間でも優秀な人材に力を貸してもらえればそっちの方が嬉しいんですよね。
そういう形で新しい就業形態にチャレンジしながら、何がベストなのか、その中で使えるクラウド技術やサービスにはどんなものがあるのか、見つけていきたいですね。
失敗してもいいから、チャレンジすることの大切さ
若いうち内に、色んなチャレンジをして失敗できる環境って非常に重要だなと思っています。
父は、私が間違った選択をしていても止めたりすることはなく、「自分の決断したことは、自分の責任でやれ」としか言いませんでした。
やってみて結局失敗することも多かったんですが、おかげで失敗したことを誰かのせいにすることなく、自己責任で行動するということが身に付いたんです。
もちろん、失敗が許されないような場面もあると思います。
しかし、ベンチャー企業や中小企業はチャレンジして自分で仕事を作らなければいけません。
沢山失敗もするでしょうが、その分次のステップにいくまでのスピードが早くなると思います。
若い人の何がいいかというと、技術やノウハウはなくても、とにかく「動く」ことで、周りにいる人々が刺激を受けて活性化するという効果があるんです。
若いうちに沢山失敗を含めた経験をして、どんどん前に進んでいこうという人と一緒に仕事をしていけたらいいですね。