堀江健太郎

株式会社ワンダーラストが目指すのは「世界中の「個人」がつながる社会」。
その実現のために行っているのが、旅の記録共有サービス、Compathy(コンパシーhttp://www.compathy.net)だ。

コンパシーの紹介動画はこちら⇨http://youtu.be/uz2sUNHg7b8

運営する堀江健太郎社長にお話をお聞きした。

　「海外旅行の旅行記をユーザーの方に投稿してもらい、それを見た人がそれらの情報をもとに旅行の計画を立てる。
これからはパックのツアー旅行より個人で計画から全て行う旅行が増えていくと考えていて、そういった個人の旅行を考えている人たちがターゲットになっています。このサービス自体で事業化はまだしていませんが、事業化に向けて今はデータを集めている段階です。」

　Compathy誕生には堀江社長のある想いがあった。

「人種差別や偏見などを私たちは『心の国境』と呼んでいます。その『心の国境』をなくしたいという気持ちがもともとありました。
旅行のプランと、誰と誰が世界でつながっているかを可視化するソーシャルグラフがあれば、海外旅行に行く人同士をつないでいくことができると考えたのが始まりです。
旅行のプランを立てるにあたってインターネット上の情報だけじゃ情報が足りなかったので、じゃあデータの収集から自分たちでやっていこう、と。」

こうして集まるデータは価値のある情報であり、将来的にはニーズにあった情報を公開・提供することもできると考えているという。

　堀江社長自身、普段の生活からたくさんの外国の人と接してきたという。

「旅が好きというよりはいろんな国のことを知るのが好きですね。自分の家に色んな国の人を招いていたりしていました。外国の人たちと話をしていると国によって考えの違いがあって面白いんですよ。本当にいろいろな国の人と交流しましたね。英語でコミュニケーションをとっていましたが、英語力の問題で意思が通じなくて困ることは実際にはそんなにありませんでした。」

そんな堀江社長おすすめの旅先は

「インドとインドネシア！

インドにはその日その日を一生懸命に生きている人がたくさんいて、生きることの大変さや日本でのぬるま湯生活を思い知らされます。

インドネシアはFacebookの平均友達数が世界で２番目に多いくらいフレンドリーで友達を紹介したがる人が多くて、とても楽しいです。

『友達の友達は友達』という感覚があるんでしょうね。海外旅行初心者の方には台湾かな。安全でごはんも美味しくて物価も安くて、現地の人はみんな日本人が好きでよく助けてくれます。」

　堀江社長にはもうひとつある強い願いがある。

「旅がもともと持っている本来の価値を取り戻したい！今は海外旅行が様々な事情で変わってきています。
例えば、大手の旅行会社で組まれている旅行先の有名なところを見て回って現地の有名なものを食べて帰るパックツアー旅行。
実はパック旅行というのは、もとは安さを重視してできたものなんです。そのデメリットは旅行先の国のことを深く知ることができない点にあります。
でも、それは本当に旅なんでしょうか。高いお金を出してでも行って、経験という大きなお金以上のものを得るのが本来の旅の姿だと思うんです。
そういった感覚が消えつつある時代になってきたからこそ、本当の意味での旅を人々に楽しんでほしいと強く思います。」

山田さん
1年目

「個人的に、世界中の人に家を貸し出せるサービスを利用して外国の人を家に招いたりして交流していました。ワンダーラストのことを知って魅力を感じ、インターンで働きはじめたのが始まりです。
以前は大きなメーカーで働いていましたが、その時には感じることのできなかった、それぞれが信頼して同じ方向を向いている感覚が今はあります。その感覚を一人一人持っているかを大切にしていますね。
インターン生も含め働いている人みんなの意思を尊重する場ですが、その分インターン生も真剣に、命をかけるくらいの気持ちでぶつかってきてほしいなと思います。熱量や成し遂げたい想いがある人と働きたいですね。同じ船に乗る仲間ですから！」

海外旅行の経験がパック旅行だった自分にとって、確かにもっと得られるものがたくさんあるはずだと思い直したインタビューでした。旅行に行きたい人、海外での生活を考えている人は一度HPなどを見てみるとすごく参考になると思います。

http://www.wanderlust.co.jp