TMC株式会社

丸山 智明

携帯電話のバイブって、こうやって作られてたんだ!

二代目社長が語る“マイクロシャフト“への思い
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TMC株式会社 社長 丸山 智明氏のONLY STORY

父が築き上げた会社を、引き継ぐということ。

私の父は40年前、TMC株式会社を設立しました。
そんな父の元で育った私は昔から、父の会社を継ごうと考えていました。
ただ大学卒業後、一度厳しいビジネスの世界に身を投げ出したいと思い、そのまま父の会社に入るのではなく、商社の営業マンとして働いていました。

2社で経験を積んだ後、私自身自分の力を試したいとビジネスを立ち上げることも考えたのですが…父の会社の経営が悪化してしまったんですよ。
この時、営業として父の会社に入社することを決めました。最初は営業一本で働いていたのですが、だんだんと経理やマネージメントも担当するように。
2年ほど働いていたある日、突然父から「お前、来年から社長な」と言われたんです。
 
私はもっと色々なことを経験してからだと思っていたので、初めは不安しかなかったんですが、やってみると意外とできるものだなあと今は思えます。
立ち上げてからも父は何かを教えてくれたわけでもないですし、手伝ってくれたわけでもないんですね。やれって言われてそれで終わりだったので全部自分でやってきたんですけど、やれって言われなければ私は今社長をやってないですし、ほったらかしにされないと何も勉強になってなかったと思うので、今は背中を押してくれた父に感謝しています。

スマホやHDDの中にも入ってる、ステンレスピンとは。

TMC株式会社は、ステンレスピン、その中でもマイクロのマイクロステンレスピンと呼ばれるものを製作しています。これはモーターやファンの中心部分などのプロペラの軸に使われている部品なんです。
また、携帯電話・スマートフォンのバイブレーション機能や、HDDの中にも応用されています。某アメリカの携帯会社さんとも、長くお付き合いをさせていただいていました。
なかなか馴染みの深い部品ではないかもしれませんが、実は幾つかの家電にとって欠かすことのできない部品なんです。
 
私たちの強みは、このステンレスピンの製作をワンストップで行うことができることです。
普通だったら、熱処理は外注しよう、ピンをまっすぐにする矯正器はまた別の所に外注しよう、という流れになるのですが、TMC株式会社ですと全てをワンストップで確実に製造することも、複雑な形状も対応することもできるんです。
それにより、コスト削減を実現しています。
また、フィリピンの工場を拠点としていることも強みの一つです。父が日本で工場を運営していた時から、海外に拠点を置いていましたからね。

コストを削減するだけではなく、高いクオリティを守り続ける。
私たちはQCD(クオリティ・コスト・デリバリー)を重視しています。その活動が認められて、ISO1400-1とISO9001を取得することもできました。

縁の下の力持ち。見えないけれど、支え続ける。

TMC株式会社はこれまでも一貫生産を行うことで安く、高品質な生産体制を目指してきましたが、まだまだ突き詰められる部分があると思います。
お客様により良い製品を提供するために、徹底的にブラッシュアップしていきたいですね。これが短期目標です。

中長期目標は、やはりこのマイクロシャフトという業界をまず若者に知ってもらいたいと思っています。
私たちは QCDの面では評価していただいているのですが、お客様のニーズを丁寧にヒアリングしたり、それに対して適正なご提案ができるような若い柔軟な方々が社内にいない現状があります。
ですからまずは採用とまでは行かずとも、この業界を若い方々に周知させていきたいですね。
知らない部品かもしれないけれど、実は身近なところにあるということを広めていきたいんです。

マイクロシャフトはスマホやパソコンのHDDの中に入ってしまえば直接見ることはできないものですが、木の根っこのように、絶対に必要なものです。
私たちはこれからも、そういった根っこの部分を支えていく仕事をしていきたいと思っています。

TMC株式会社の住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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