コシオカ産業株式会社
越岡 晃司
POSTED | 2016.03.12 Sat |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:製造業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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「MONOCOTO」で、日本のモノづくりを変える!
モノづくりの課題解決を実現するオープンプラットフォームTopics
コシオカ産業株式会社 社長 越岡 晃司氏のONLY STORY
コシオカ産業株式会社
~代表取締役 越岡 晃司様(こしおか こうじ)様~
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1960年12月5日大阪府東大阪市に生まれる。
1978年 大阪明星学園高等学校卒業後、近畿大学商経学部経済学科に入学。
1982年 「経済博士号」取得、同大学卒業後、
総合商社である株式会社ドウシシャに入社。営業職を3年勤める。
1985年 コシオカ産業株式会社に入社。
1990年 同社専務取締役に就任。
2001年 同社代表取締役社長に就任、現在に至る。
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27歳の決意から始まった社長人生
「27歳で思ったことが、人生の目的になる」と言いますが、私のターニングポイントも27歳の時でした。コシオカ産業の創業者である父が倒れ、商社に勤めていた私が、後継ぎのため呼び戻されたんです。
当時のコシオカ産業は、洗濯バサミのバネを作る小さな町工場。創業者である父が屋台骨でしたから、父がいなくなったら倒産してしまうことは容易に想像できました。また、今の事業のままでは、いずれ限界がくることも。それまで目的意識もなく働いていた私でしたが、「誰がいなくなっても成り立つような強い会社にしなくては」と決意したんです。
父は、新事業の立ち上げやISOの取得、コンサルティングの介入などを良しとしませんでした。父の死後、それらを矢継ぎ早にやりました。社長として知らないことは教えてもらわなければなりませんでしたし、何より町工場のままで終わるわけにはいかなかった。
自動車業界や弱電業界向けバネの生産や線材加工といった下請け加工や、日用雑貨商品などの最終製品の製作など、事業転換にも本格的に取り組みました。27歳での決意がなかったら、私の人生は全く違っていたでしょう。
テーマは「モノづくりからコトづくりまで」
日本は言わずと知れた「モノづくり国家」。それを支えてきたのは、東大阪をはじめとする全国の中小メーカーです。ところが、現在はもはや「いいものが売れる」という時代ではなくなってしまった。アジアとの価格競争に追われ、多くの中小メーカーが疲弊しきってしまっているんです。
そうした中小メーカーに対して、弊社が長年培ってきた一連のノウハウと、各分野のパートナーと連携し、モノづくりの課題解決や商品開発のサポートをしたいという思いから生まれたのが、「MONOCOTO」です。
「MONOCOTO」は、「モノづくりからコトづくりまで」を一貫してサポートするオープンイノベーションサービスです。今の時代は、単にモノをつくるだけでなく、その先にあるモノを使う楽しみや経験などを提案する「コトづくり」が重要。ですが、中小メーカーにはそれが難しい。一定のスキルのある人材を揃えるだけでも大変なことなんです。
「MONOCOTO」では、プロダクトデザイナー、商品プランナー、エンジニア、モデラー、量産パートナーなど、各分野のプロフェッショナルメンバーをネットワーク化し、クライアントのニーズにあったチームを編成、課題解決を目指します。商品開発の全てのプロセスを共創型でアウトソーシングできる。これは、日本初のビジネスモデルではないかと思っています。
モノづくりに関わる全ての人に幸せを
モノづくり国家である日本は、メーカーの力が強く、デザイナー主導のプロダクトデザインがなかなか生まれません。今、世の中にあるモノは、今まで売れたモノのカスタマイズが中心。日本のモノづくりの疲弊の影響を受けているのは、こうしたベーシックなモノしか入手できない消費者の方々だと思っています。
だから私は、「MONOCOTO」のデザイナーには、自由な発想でエッジの効いたデザイン、言い換えれば「デザイナーが本来作りたかった熱量のあるプロダクトデザイン」をしてもらっています。デザイナー主導で生み出された、世の中になかったような商品が並べば、消費者も充実する。新しいモノが、次の新しいコトを生み出していくはずです。
そして、「MONOCOTO」により共創された新しい商品たちは自然と共感を生み、共有(シェア)され、多様化する消費者ニーズを満たすことができると信じています。「MONOCOTO」は、「誰かを幸せにする歓びをともに」というのがコンセプトのビジネスモデルです。デザイナーも中小メーカーも幸せにする土壌ができたら、次は流通の課題も解決するような仕組みを作り、早々に発信していきたいと思っています。メーカー、デザイナー、流通関係者、社員、ひいては消費者まで、「MONOCOTO」を通じて関わるすべてのステークホルダーを幸せにしたい。それが私の目標です。