有限会社ワイ・エー・エス

中村泰彦

組織の特性を理解し、自社らしさを開発・実現

人間の行動要因は思考だけではない
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今回のインタビューは、企業に向けた研修・コンサルティングを行う有限会社ワイ・エー・エスの中村氏にお話を伺います。人材コンサルティングのプロフェッショナルである中村氏に、楽しく働けるようになる秘訣を聞きました。

有限会社ワイ・エー・エス 代表取締役 中村 泰彦氏のONLY STORY


青山学院大学卒業後、金融機関系の不動産会社に勤務。オフィスビルの企画開発・営業管理業務に携わる。

1991年に同社を退職した後、アメリカにて不動産投資コンサルティングを行う。1997年に帰国、不動産の仲介・管理業務を行う一方で飲食店も経営する。

2000年に入会した青年会議所にて成人学習のトレーナー技術やコーチングなどを学び翌年より講師活動を開始。国際青年会議所の褒章で世界優秀トレーナーを受賞した2005年にワイ・エー・エスを設立。

2007年から2009年にかけてNGOからの依頼により武士道をベースにしたリーダーシッププログラムを世界13か国で実施、好評を博す。

2007年にシンガポールで思考と行動特性のプロファイリングツール『エマジェネティックス』(EG)のアソシエイト認定を受け、日本導入プロジェクトに参画。

2010年に世界で6番目、日本人としては初のマスターアソシエイトとしてEGインターナショナルより認定される。

日本企業の海外現地法人のスタッフ向けの研修や外資系企業からの依頼による日英両語による研修、海外のコンサルティング会社との提携に基づく研修プログラムやコンサルティングメニューの日本への導入に関わるなど国際的な視野で企業の成果向上に貢献している。

現在は、各種企業研修を中心に年間100件以上の研修に出講する一方、ビジョン構築コンサルティング、組織強化コンサルティング、人材育成内製化支援、講師育成などに取り組んでいる。

2014年に初めてMGを体験、これまでに行ってきた様々な研修を体系化し、シミュレーションする場、さらに可能性を開花させるMGの可能性に着眼し、自らの学びを重ね、現在220期程度を受講している。2018年からはインストラクターとしての活動を開始、これまでの十数年に渡る講師経験を活かした分かりやすく、楽しい学びの場が好評を得て、すでに数十期の講師経験を持っている。

自身の経営者としての経験、グローバル企業から中小企業まで規模や職種の偏りがない研修とコンサルティングの経験に基づき、カリキュラムに囚われずに様々な引き出しから提供される「問い」と「解」で研修の場において実際のビジネス課題の解決に取り組むことを基本姿勢としている。

思考と感情を分析して楽しく働けるように


–まずは有限会社ワイ・エー・エスが手がけている事業について、お聞かせください。

中村氏:弊社は、主に企業を対象とした人材コンサルティング業務や人材トレーニング業務を手がけている会社です。グローバル起業や上場企業には主に研修サービスを、中小企業に向けてはコンサルティングと研修を組み合わせて提供しています。
そのほかにも、海外のコンサルティングや研修メニューを日本へ紹介したり、反対に日本のコンサルティングを海外に発信することもありますね。また、講師の養成もしているので、幅広い業務を行なっていると言えますね。

–具体的にはどのようにコンサルティングを行っているのでしょうか。
中村氏:基本的に参加者の状態に合わせて内容を変えていくのですが、一例をあげますと、エマジェネティックスという特性分析ツールを使用して、採用支援を行ったことがります。
これはアメリカで生まれたコミュニケーションスタイルの分析ツールで、脳科学や統計学を交えて作られたものです。4つの思考特性と、3つ行動特性を表すプロファイリングを通して、組織について理解を深めていくものです。

そうやって組織の特性を分析をし、その上で最適なコミュニケーションの在り方を考えていきます。
–御社の経営・事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。

中村氏:私が興味を持っているのは“人間”なのです。人間というのは、思考だけでは動かないんですね。仕事を渡された時に、「理解はした、でも嫌だ」と思ったという経験は誰しもあるかと思います。ということは、感情も行動の要因になるのです。

そのため、私たちは思考と感情の両方を分析して、その人がより楽しく働ける、より楽しく生きられる支援をするということを、大切にしています。

最初のクライアントは社長だった父


–起業を決意したきっかけについて教えてください。

中村氏:もともと家族が不動産の事業を営んでいて、大学卒業後も修行のために不動産業界に入りました。途中でアメリカに7年駐在して帰国したときに、ある勉強会で「中村くんは、なぜ今の仕事をしているの?」と聞かれたんですね。

そのときに、はっきりとした答えが出てこなかったのです。そこで「自分ってなにがやりたかったんだろう」と思ったとき、大学でやっていたラグビーのコーチになりたかったことを思い出したんです。そこで先生になろう、それも子供ではなく社会人のための先生になろうと決めました。
35歳のときに意志を固めたのですが、当時は父親の会社で役員を務めていたので、なかなか周囲の理解が得られなくて。それから4年間かけて父親を説得し、実際に独立したのは40歳のときでした。

実は最初のコーチングのクライアントは父なのです。家族をコーチングするというのはとても難しいことでしたが、「自分のやりたいことを探そう」という話をした結果、父も経営していた不動産会社を辞めて、今ではまったく別の会社に勤めています。
–創業にあたり、今でも思い返すような嬉しかった出来事はありますか。

中村氏: そうですね、私は毎日嬉しいんですよね。まず、自分のやりたい仕事が評価されたら嬉しいですよね。そして、評価されるだけではなく、「会社がこう変わった」「ビジネスがこうなった」と言っていただけたら、もっと嬉しい。そうやって、多くの会社がよくなることを目指してこのビジネスを行なっていますからね。 

楽するよりも、楽しむことを


–今後の展望について教えてください。

中村氏:私たちは、学習機会創造企業として「学びたいに応えたい」「学ぶ機会を創りたいに応えたい」という想いで事業を展開しています。
そのため、「こんなことできませんか」ということを、気軽に聞いていただける会社にしていきたいと考えています。中小企業や零細企業ですと、どうしても学習にまで人やお金が回らないことがあるのです。しかし、実現できる方法はあるので、とにかく相談して欲しいですし、そういった学習の機会を作ることのできる会社になりたいですね。
–最後に読者へメッセージはありますか。

中村氏:研修やセミナーに参加してくれる方に「楽しいですか?」ということを聞いています。なぜかというと、人は楽をしようとしてしまいがちで、実は楽しもうとすることは意外に難しいことなのです。
スポーツでも、楽な練習をしてたら勝てませんよね。でも、勝てたら楽しい。だとすると、楽しむためには、努力も必要なのです。楽な方向に行ってしまうゆえに楽しめていないことはよくあることですので、楽じゃなくて楽しもう、ということはいつも言っていますね。
社長も社員もみんな楽しい、幸せな会社になる。そんなお手伝いをしていけたらと思っています。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

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