株式会社農業総合研究所

及川智正

いくつもの経験が、成功の最大の資本

日本の農業を、世界に誇れる農産業ビジネスへ
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株式会社農業総合研究所 社長 及川 智正氏のONLY STORY

苦労をしても儲からない農業


全国480店舗のスーパーマーケットで生産者直送の新鮮な
農産物を購入できる『農家の直売所』。その経営会社である
株式会社農業総合研究所の及川智正社長に、会社をはじめた
きっかけなどを伺った。

「祖父が農業をしていたので、苦労しているのに儲からないのは
何故かと、小さい頃から思っていました。そして東京農業大学で
農業経済学を学び、『このままでは農業の未来が危ない』と
確信したんです。」

大学卒業後は農業と違う分野に就職したが、かねてから農業の
『仕組み』を変えたいと思っていたこともあり、結婚を機に
農業の道へ進んだ。

生産と流通の立場を経験して得た気づき


1年間妻の実家でキュウリ作りを学んだ後、独立して生産販売を
行なったが、上手くいかなかった。

「2年目はアルバイト以下の月収でした。子供も生まれたので、
本気で東京に戻ることも考えました。」

しかし3年目、それまでの努力が実り注文が舞い込み、
周りの農家の数倍ほどの収入になった。そして大阪で
八百屋を営むことになり、ここで及川社長は大きな気づきを得た。

「生産者の時は1円でも高く値を上げたいと思っていたのに、
仕入れる側になると1円でも安く値を下げたいと思うんです。
両方の立場を経験し、もっといい流通の方法を考える
必要性を知ったんです。」

漠然と農業の仕組みを変えたいと思っていた及川社長は、
『流通』に目をつけた。

農家の一言から生まれた、新しい流通システム


「やりたいことが見つかりハローワークへ行ったんですが、
やりたいことをできる仕事がなく、それで会社をつくったんです。

はじめは農家の営業代行を行い販路拡大にも成功しました。
しかし、営業という見えないものにお金は払ってもらえませんでした。
ただ、果物や野菜はいくらでもいただけたので、それらを駅前で
販売したのが、会社の始まりです。

そして活動を続けるうちに、『この野菜を都会に持っていって
くれないか。』という相談を受けたんです。正直、いいアイディア
だと思い、それで都会の中に道の駅のような場を作ることにしたんです。」

こうして、『農家の直売所』が誕生した。作りたいものをつくり、
値段を決め、出荷先を決める。メーカーはメーカーらしく、
小売は小売らしくという『普通の流通』を目指し、従来の農業界に
なかった流通システムを作り出した。

及川社長の様々な現場を経験が、会社にとって最大の資本となったのだ。

農産業の確立が、農業の持続可能性につながる


会社を設立してから10年たったことへの思いを伺った。

「生きる上で不可欠な農業をなくさない仕組みを作りたい
一心でやってきました。そして農業をビジネスとして
成り立たせることが、未来永劫続く仕組みになると信じて
活動しています。信じてやり続けることが起業家の使命なんです。」

今後、海外への展開も視野に入れているという及川社長に、
若者へのメッセージをいただいた。

「早く社会に出て、力を試して欲しいと思います。
そして、『ありがとう』を言える人であってほしいと思います。
ありがとうの反対語は『当たり前』なんですが、たくさんの
ありがとうに気づける人であれば、どんな人生を歩んだとしても
間違いないと思います。」

編集後記


経験することの大切さを改めて知りました。そして、
生産者は『ありがとう』と直接言われることがないし、
消費者側も『ありがとう』と直接言えることがありません。
でも、その裏にはありがとうが詰まっていることを
再確認しました。

日常の中の「ありがとう」を気づける人でありたいと思います。

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