堀内　大

相手のちょっとした反応にドキドキしたり悲しくなったり、どうしたらいいかわからなくて、何かに頼りたくなったり。

時には、無性に恋がしたくなることもありますよね。

株式会社ベリーグッドでは、そんな女性に元気と勇気をお届けできる、様々な恋愛コンテンツを発信しています。

父が中小企業を経営していた影響もあり、最初は中小企業を支援する仕事がしたかった私。

大学在学中はインターンとしてマーケティングのベンチャー企業で経験を積み、卒業後はみずほ銀行で、中堅中小企業向けの融資営業に携わりました。

転職したベンチャーキャピタルでは、新規事業や投資業務などにも携わり、知識と経験を増やしていました。

ベンチャーキャピタルでは、経営者としてのリアルな経験を積むため、バイクのロードサービスや盗難保険を、インターネットで直販する事業も立ち上げました。

企業を経営をしたことがない自分が、経営のアドバイスをすることに疑問を抱いたんですよね。

この事業は、最終的に東証一部上場企業へ譲渡するまでになりましたが、軌道に乗るまでは苦労しました。

手製のチラシを路上のバイクのハンドルにかけてまわったり、バイクショップへ飛び込み営業をかけたり。かなり地道でしたね。

恋愛コンテンツを手がけるようになったきっかけは、2008年にアクセーラ株式会社へ参画し、モバイルコンテンツ事業部を立ち上げたことです。

当時は、恋愛系サービスが注目され始めていた時代。

試しに恋愛診断アプリを作ってみたら、いきなりヒットしたんです。

何より驚いたのは、サポートにリアルな恋愛相談まで来るようになったこと。

「これはいける！」と確信しましたね。

こんなにたくさん恋愛に悩む人がいるということは、それだけのニーズがあるということ。

ビジネスとしての可能性を強く感じましたし、何より「楽しみながら情報を得られる恋愛系コンテンツで、

勇気が欲しい人の背中を少しでも押してあげたい」という思いもありました。

そして2012年、サムライインキュベートの支援をいただき、株式会社ベリーグッドを設立したんです。

株式会社ベリーグッドでは、「全世界、全言語で恋愛関係サービスを展開することで、全世界、全人類の幸福に貢献すること」をビジョンに、女性向け恋活ウェブメディア『Very good』の運営や、占いアプリ事業、恋愛ゲームの企画・開発などを手がけています。

『Very good』では、「あの人を振り向かせる10のテクニック」といった恋愛ノウハウや、社員が実際に婚活パーティーに参加した体験談など、面白くて役に立つリアルな情報が好評を頂き、2014年の立ち上げから月間700万PVを獲得、急成長を遂げています。

芦屋道顕先生の占いや、夢占いなどの人気も高いですね。

ユーザーの99％は女性で、20〜30代の婚活・恋活層が中心ですから、社内スタッフも女性の比率が高くなっています。

「どうやったらユーザーに良いと言ってもらえるか」を日々追求し、やりがいを持って活躍してくれていますね。

恋愛ゲームは、日本語、中国語、トラディショナルチャイニーズ、タイ語、インドネシア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、韓国語、ロシア語の10ケ国語に翻訳しリリースしています。

将来的には大小の国をあわせて100言語でのリリースを実現したいですね。

これは設立当初から掲げている目標です。

恋愛ゲームへのニーズは日本が一番高いのですが、ここ１年でフランスと中国も盛り上がりをみせています。

「恋愛」は万国共通。世界に受け入れられている日本のアニメと同様に、私たちが作るゲームにも手応えを感じていますね。

最大の目標は、３年後の上場です。そのために、スタッフを100人規模まで増員していく予定です。

社内では韓国や台湾の方も活躍していますが、主要言語圏のネイティブの方の採用も積極的に考えていきたいですね。

2015年11月には、イスラエルのゲーム会社と共同開発を始めました。

色々な国の文化を学びつつ現地スタッフと仕事をすることで、世界に通用する、より良いサービスを作っていきたいと思っています。

そしてゲームに限らず、エンターテイメントコンテンツを取り扱う企業を巻き込んで、世界で面白いと思ってもらえるコンテンツを作っていきたいですね。