産後ヘルパー株式会社
明素延
POSTED | 2017.08.10 Thu |
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TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:医療・介護・健康 創立:9〜10年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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実体験から生まれた自宅訪問型の母子産後ケアサービス
女性を、産後のダメージから守りたい!Topics
産後ヘルパー株式会社 社長 明素延氏のONLY STORY
一人で苦しむお母さんを減らしたい。韓国の当たり前を日本にも
突然ですがみなさん、女性の人生の中で最も大きい変化は、なんだと思いますか?
私にとって最も大きい変化があったのは、出産です。私は36歳の時に、高齢出産をしました。その時はあまりにも大変で、赤ちゃんが寝てくれないから自分もなかなか寝れなかったり、授乳のために一時間置きに起きなくちゃいけなかった。おまけに出産後はホルモンバランスが崩れているから精神的におかしくなりそうで、産後うつにもなったんです。終いには、乳腺炎になって陣痛よりも激しい痛みと毎日戦っていました。
産後の女性は丁寧にケアをしないと、いろんな病気になってしまうんです。
私は韓国人で、結婚を機に日本へ渡りましたが、母国韓国では赤ちゃんを産んだら産後ヘルパーを呼ぶのが当たり前です。
日本には家事ヘルパー、ベビーシッターはあるけれど、お母さんの体のケアをしてくれる産後ヘルパーがありませんでした。だから、産後も一人で頑張るお母さんがたくさんいるんです。
私自身も産後の苦しみや不安な気持ちを経験しています。そんな実体験がきっかけとなり、女性の人生に大きな変化がある産後をサポートする、産後ヘルパー株式会社を設立しました。
お母さんの体の回復を全力でサポートする
産後ヘルパー株式会社は、産後のお母さんの家事代行・育児相談を行い、お母さんの回復をサポートする産後ケアサービスを行う会社です。同時にお母さんのマッサージや、産後体操を行う産後ママケアプログラムのサービスも行っています。
産後ヘルパーは、女性にしかできない仕事ですね。30代~60代女性、子育て経験がある日本人のヘルパーさんに働いてもらうことで、同時に女性の仕事を増やす取り組みとしての役割も担っているんです。
実は女性の体というのは、産後に一番ダメージを受けるといわれています。だからこそ産後は一番ケアをしてあげないといけない時期なんです。
でも、日本の女性はなんでも自分でやろうとします。そして、自分のためにお金を使うのが申し訳ないと思っている気がします。そうじゃなくて、家族のためには自分の健康を維持しなければならない、お金を自分に使わないといけないんです。産後が一番女性の体のダメージを受けやすいから、産後はお母さんを休ませてあげることが、家族のためにも一番大切です。
でも、やっぱり日本の女性は自分のために使うのが申し訳ないと思っているから、旦那さんから奥さんにプレゼントをすると、気楽に使えると思います。最近では旦那さんからの依頼も多いですね。
誰でも、安心して産後を迎えられる社会を創造する
今後の目標としては、まず日本での全国展開ですね。現在も家事ヘルパーや、ベビーシッターは増えているけれど、お母さんの体のケアを本格的にしている会社はまだ少ない状態にあります。私たちのサービスは、赤ちゃんの面倒や家事を手伝うだけでなく、お母さんの体のケアが最も大切なため、産後機器の無料レンタルも行っています。
ありがたいことにお客さんも次第に増え、最近では大阪からの依頼が増えてきました。次は大阪に支店を作る予定です。こうして少しずつ全国展開をして、結果的には誰もが安心して産後を迎えられる社会を作ることが目標です。
2023年以降には、日本の産後ヘルパーを韓国に逆輸入をしたいと思っています。日本のサービス精神は、世界の中でもトップクラス。お客様のために、心を込めてベストを尽くせる体制が完成しているんです。
これからの社会は女性がいないと、労働生産性も、出生率も下がってしまいます。
そのためにも女性を大切にする会社が増え、優秀な女性のために産後復帰した後も支援できる社会になっていくべきです。
女性が働きやすい社会を実現し、女性の育児と仕事が両立を実現させるために、産後の女性に「産褥期集中産後ケア」を提供し産後うつや産後クライシスなどの産後トラブルも予防したいと思います。また、法人向けの「産休社員向け 復職産後ケア」を提供し産後の退職を防ぎたいと思います。
これからも、誰でも安心して産後を迎えられるような社会を目指していきます。