アイキャンディ株式会社

福森 加苗

100%女性社員が活躍!デザイン会社社長の描く社会

セミナーにメルマガ!女性活躍型社会に必要なこととは
SHARE ON

アイキャンディ株式会社 社長 福森 加苗氏のONLY STORY

私が掃除係から、なんでもこなせる社長になるまで


私が初めて、今社長として勤めているこの会社に入った時の仕事は、掃除のおばさんでした。きっかけは買い物帰りの母が会社の外に貼ってある「掃除の人募集」のポスターを見てやってみたら?と私に勧めてくれたことです。とりあえず履歴書などを持ってそこの会社に面接を受けに行き、晴れて掃除の仕事をすることになりました。当時はまだ20代半ばくらいでしたね。

掃除を始めた初日に「掃除道具はどこにありますか?」と聞くと…なんと雑巾を投げられたんです。その後も私への扱いはひどく、荒んだ感じで掃除をしていました。

そんなある日、社長に掃除をやり終えたことを報告すると、「心を込めてやったか?」と聞かれたんです。「やりました。」と答えると、「お前は心を込めてやっていない。」と言われ、社長が便器の中に手を突っ込んで掃除をし始めたんです。私の家庭は掃除に厳しく、完璧に掃除をしたつもりだったので、この時は大変衝撃を受けました。雑巾を投げられたことが惨めだと思っている自分が間違っていたと心を入れ替え、心を込めて掃除をするようになりました。

そんなこんなで掃除を一生懸命やっていると、「デザインやってみない?」と突然声をかけられました。せっかくなのでチャレンジしてみようと思いデザインの仕事を引き受けましたが、デザインの経験もなく、美大出身でもない私は仕事になりませんでした。
すごく悔しかったので、午前中は掃除、午後はデザインの仕事と、一生懸命勉強しながらこなしました。当時は土日もこっそりデザインの仕事を進めていましたね。

すると今度は、経理の人が都合で仕事を辞めてしまうことになり、「経理をやらないか?」と言われました。私は、学生時代に商業系のことを学んでいましたし、簿記の資格も持っていたのでこれなら自分でもできると思って引き受けました。
しかし、ずっと椅子に座って仕事をしているのが性に合わず、営業にもチャレンジすることにしました。ところが、初めての経験だったこともありなかなか契約が取れなかったんです。この時も休みを返上して営業の練習をしていました。

このようになんでも挑戦していたら、いつの間にかなんでもできるようになっていました。掃除係として会社に入ってから5年で部長を任され、10年後には若い社長の方が会社の勢いもつくだろうと、社長の座をいただいたんです。
まさか掃除係で入った会社の社長になるとは思っていませんでした。しかし、社長を任されるまでにたくさんの失敗をし、たくさんの経験をしたこと。これが今の私の強みになっています。

社員全員が女性の会社で、女性の可能性を引き出す


アイキャンディ株式会社は、女性目線のデザイン・広告などを中心に行なっている会社です。
この社名は社長に就任する際私がつけた名前です。アイキャンディとは、「目にいいものを」という意味です。この時はまだ男性の社員もいましたが、女性の社員メインの会社にしたいと考えていたので可愛らしい名前にしました。

現在はパチンコ屋さんの看板のデザインからTシャツのデザイン、女子トイレのデザインまで幅広いデザインを行なっています。現在の社員は全員女性で、女性集客に特化したデザインの制作が私たちの強みですね。
女性メインにしたかった一番の理由は、社長になる前に会社で仕事をしていて、女性の可能性を感じたからです。女性は自分に向いているところで本領を発揮できる、女性は効率よく仕事をこなせる、このことに気づき、今では社員は全員女性になりました。

私の会社では、社員のテンションが上がるように様々な工夫をしています。例えば、有給休暇のことを「女子のわがまま休暇」と呼んでいます。ネーミングを変えるとただ家で休むだけでなく、美術館に行ってデザインを学んだり、ネイルサロンに行って自分磨きをする社員が増えました。

また、女性セミナーにも力を入れています。女性が輝けるような社会にするため、企業さま向けに、全国を回り女性が活躍する秘訣やビジネスマナーなど、数多くのセミナーを行っています。
このように女性社員と一丸となって、女性が輝き働きやすい会社を目指し活動しているのがわたしたちアイキャンディ株式会社です。

女性が活躍する社会に必要なのは、男性の応援


これから先も、女性が輝ける仕事や教育をし続けられたらいいなと思っています。
その中でも、私たちにしかできないことをしたいですね。
現在、依頼内容として最も多いのが「女性の集客」なんです。
そして依頼してくださる方の多くは男性です。女性は非常に多様性に富んでいるので、
より良いデザインを考えるには女性の目線が必要なんです。

ですが、どうしても男性と女性ということで通じ合えない部分もあります。
そんな時もしっかりと思いを伝えていきたいと思っています。
しかし将来的には、男性の力も必要だと思っています。やはり女性は結婚や出産もあるので、女性だけだと難しい部分があるんです。そして、女性が活躍するために一番大事なのは、男性の応援なんです。
だから私は全国を回り、男性が女性の気持ちを理解できるようなセミナーをしています。

上司が男性なことが多く、女性社員の扱いに困っている方は多いと思います。もし女性社員が、「お腹が痛いです。」と行ったら何と言うのが正解でしょうか。「何か俺にやれることはある?」と言える男性の上司はどれくらいいるでしょうか。

このように私たちは、女性が活躍できる社会作りを発信していきたいと思い、日々活動しております。子育てしやすい環境づくりのために、なるべく夜は働かないような取り組みをしたり、人によっては在宅勤務をしてもらったり。柔らかい女性でも働けるような日本の女性社会を作り上げていくためにも、より多くの工夫をしていきたいと思います。

アイキャンディ株式会社の住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

SHARE ON