株式会社Chameleon
小林 克哉
POSTED | 2019.02.27 Wed |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:飲食・サービス 創立:5〜6年 決裁者の年齢:30代 商材:その他 |
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飲食業界に特化したコンサルサポートでお店を明るく
店舗の雰囲気の良さを作るのは、現場スタッフの力Topics
今回のインタビューは、飲食業界に特化したコンサルティングで店舗経営のサポートを行う株式会社Chameleonの小林氏にお話を伺いました。小林氏の飲食業にかける想いや同社の立ち上げに至った経緯、今後の展望について語っていただきます。
株式会社Chameleon 代表取締役社長 小林 克哉氏のONLYSTORY
現場主義のコンサルティングを行う
–株式会社Chameleonの事業内容を教えてください。
小林氏:株式会社Chameleonは、平たく言うと店舗運営のサポート事業を行っています。売り上げが不振であったり、フランチャイズ展開をしている企業に対して、店舗の運営を預かって経営のサポートを行っています。
この仕事はコンサルティングの一種ではあるのですが、従来のコンサルタントは少々異なるんです。というのも、コンサルティングとは経営者に対するサポートを行う仕事であるため、現場まで声が届きにくいんですね。一方弊社では、現場で働くスタッフに届くような、再現性の高いコンサルティングをし、彼らと共に同じビジョンを描きながら働いております。
–クライアントからどんな声をいただきますか。
小林氏:面と向かって好評をいただくことはあまりないのですが、離職率の低さはひとつの指標になっていると思います。働きにくいから辞めるという声は今まで聞いたことがありませんね。学生アルバイトの子も、卒業などでやむを得ず職場を離れることはあるんですが、店で揉めてスタッフが辞めるということはありません。
コミュニケーションを取ることはもちろん大切にしているのですが、それと同じくらい、自由に自分たちのしたいことをやってもらえるように、スタッフの行動に制限をつけないように気をつけています。
–事業を進めるにあたって重要視していることは何ですか。
小林氏:お客様にいい雰囲気の中でお食事を楽しんでいただくために、スタッフに楽しんでもらうこと、挨拶や掃除などの基本の部分にこだわりを持って働いてもらうことの2点を大切にしています。
私が飲食の世界に入った理由のひとつが、子どものころに家族といった外食がとても良い思い出として残っているからなんですね。ファミレスに行くこともわくわくしましたし、楽しかったんですよね。
今の飲食業界ってどうしてもギスギスしている部分があるのですが、当時はもっと伸び伸びとした空間で食事をさせてもらっていたなという印象があります。そのときの楽しさやわくわく感を味わっていただけるような空間にすることを大切にしていますね。
例えば100万円使って広告を打ったとしても、挨拶や掃除や気遣いなどの基本の部分ができていなければ、次に繋がらないと思います。だから、スタッフにも楽しんで働いてもらうこと、基本の部分にこだわりを持って働いてもらえる環境を作ることを大切にしています。
今、人生で一番頑張っていると言えるように
–起業に至ったきっかけについて教えてください。
小林氏:私は27歳くらいのときに結婚したのですが、子どもができるほんの少し前に、お世話になっていたライフプランナーの方と話す機会がありました。そのときに「今頑張ってますか」という話をされたんですね。
それを聞いて、人生で一番頑張った経験は甲子園に出るために部活に通ったこととか、大学の野球部で活動したことだと思ったんです。そして、それが人生のピークというのは、ちょっと嫌だなと思ったんです。今ならもっと頑張れる気がしたんですね。
それと同時に、「これから子供を育てる立場になったときに、子供のことを頑張っていない親が心から応援できるのかと言われて」確かにその通りだと思いました。過去最大級に、人生に対して努力をしてみたいと思ったことが、起業に踏み切った大きなきっかけです。
–社名の由来について教えてください。
小林氏:常陸野ネストラガーっというフクロウの絵が描いてあるクラフトビールがあるのですが、あれが海外で一番売れているという話を聞いたんですね。その理由は、みんな「フクロウのロゴのビール」として、そのビールを覚えているからなんです。
それを見たときに、やはりわかりやすくて覚えやすいものが良いと思ったんですね。カメレオンという動物もまったく珍しいものではないのですが、会社名に選んでいるところはほとんどありません。しかし、海外の人でもすぐに覚えられるようなインパクトがある。そして、誰でもわかる、覚えやすい名前が浸透することで、会社が地域に根付くと思うのです。そういった理由で株式会社Chameleonという社名をつけました。
社員の幸福を考えた事業拡大を目指す
–今後の目標について教えてください。
小林氏:今一緒に仕事をしているスタッフの中には店舗経営をしたいという想いで株式会社Chameleonに所属しているメンバーがいるので、彼らと居酒屋やラーメン屋を展開したいと考えています。力がある人にチャンスを与えられる会社でありたいという想いがあるので、周りの人たちの幸せを第一に考えながら、今後の経営のビジョンを固めていきたいです。
そのほかの目標としては、毎年1店舗出店したいですね。コンサルタントとして他の店に入ると、やはり自分でも運営したいという気持ちが強くなるんですね。だからこそ、先ほどの話とも繋がってくるのですが、独立したいと思っているスタッフに経営を任せられるようにしていきたいです。
また、将来的には一次産業にも参入したいと考えています。日本の野菜を海外に輸出する仕事をやりたいと昔から思っていて、そういう取り組みをしている人を応援する会社になりたいと考えています。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原