田口産業株式会社
田口 将士郎
POSTED | 2018.11.19 Mon |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:卸売業・小売業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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低価格の鍵は中古材!ニーズに合わせてご提案
販売から処分まで、トータルに現場をサポートTopics
今回お話を伺った田口産業株式会社は、建築現場や建設会社、下請けの職人さんなどへ木材全般の納入を主な事業としています。木材単価の安さはどこにも負けないと語る代表取締役の田口氏に、どのように資材を仕入れているのか詳しくお聞きしていきます。
田口産業株式会社 代表取締役 田口 将士郎氏のONLY STORY
低価格木材と充実した顧客フォローで関東一へ
ー田口氏ー
「弊社では中古材を多く取り扱っています。販売先から使い終えた物を引き取ったり、買い取ったりし、それらを、再び建設会社や、足場屋などに価格を抑えて販売しています。この流れがあるため低コストでの商品を提供が実現ができます。
今はコスト削減にシビアな時代ですから、中古材で十分だという方が多いんです。ニーズによっては中古材で十分で、たとえば仮設で土の中に埋まる物や、本設でも表に出ない部分はコスト面から中古材を使用します。
また、都市部では建築の前に、まず既存の建物の解体から始まります。周囲に土地の余裕がない場合が多いので、重機を建物の上に載せて解体せざるを得ません。その際に天井が抜けないように支保工という仮設材が必要です。そして解体後の建築には中古材が必要になります。
私たちは、5年程前から、この解体現場のサポート事業にも力を入れており、仮設資材の保有量は日本一になりました。特許を持つ商品もあって、そのレンタルもしています。今後は、解体現場での貢献にもより力を入れていきたいと考えています。
もう一つの強みとして、弊社では購入した商材の引き上げや処分までのフォローを行っています。こうした資材の最終処分まで請け負う業者は少なく、そこから弊社を選んでくださる企業様もいます。その結果、建築業界への納材数が関東で一番多い企業になりました。
当社は、仕入れる、資材の整理をする、仕分けをする、そして売るという各業務を一括して、ひとりで担当できる社員がいることも大きいと思っています。
現在ではおよそ9割のお客様に、価格面をはじめとしてお喜びの声をいただいています。資材を引き取る営業力と、その資材を整理するノウハウ、そして販売先である顧客の確保という循環とバランスが確立している弊社だからこそ、この評価をいただけるのだと誇りに感じています。」
お金も人脈も経験もない25歳、仕事に目覚める
ー田口氏ー
「私は夜間は大学に通っていたので、朝6時から父親の会社を手伝い、夕方に大学へ通う毎日でした。卒業後、その流れで社員になりましたが、父親の跡を継いで材木屋をやろうという気は全くなく、25歳になったころ辞めようと思っていました。
ところが、辞めると宣言した途端、自分にはお金も人脈も経験もないことに気付いて愕然としました。そこから、新天地に行くにしても、ここでしっかりとした土台を作ってからにしようと、本気で仕事に取り組むようになりました。
そうなると、父親が自由に仕事を任せてくれたこともあって、仕事の面白さがわかると同時に、もっと自分と仕事に責任を持ちたいという想いになり、5~6年前、父親に代表を譲ってもらいました。
しかし代表になったと言っても、父親が築いたものを継いだということもあり、私は苦労したと感じたことは無いですね。それに私は、仕事の楽しさ、遊びの楽しさにあまり違いを感じなくて、現場でみんなと働く楽しさは遊びの楽しさなんです。
その『遊び』に売り上げが付いてきて利益があるとなれば、より一層、仕事の楽しさを実感出来るようになって、気が付けば今38歳です。でも、70、80歳になっても現場に出たいし、働くことの意味、楽しさは忘れずにいたいと思います。」
社員が幸せで、誰もが知る会社へ
ー田口氏ー
「これからは、『社内の雰囲気を良くして、スタッフが幸せになるような会社でありたい』という、第一の目標を達成できるようにしたいと思います。
事業としては中古材への特化に一層注力していく方針です。中古材の転用は木材を無駄にしないで済むので、たとえ利益が出なくても続けようと思います。それに伴い、日本各地からの手広い仕入れをしていきたいです。仮設資材レンタルの売り上げも伸ばしていきたいと考えています。
その先の長期的な展望としては、やはり田口産業株式会社を、日本中の誰もが知っていて、強みや特長をも理解してもらえているような会社にしたいですね。
それから、社会貢献と言えば大袈裟ですが、町のために何か活動できればと思っていますし、社員にもそういう意識を持ってほしいと思います。
『過去の積み重ねによって、今の形が作られている。』私はそう考えています。事故やクレームが過去の因縁とするならば、今日の一日を、今の瞬間をどう過ごすかで、未来の在りようも変わってくると、最近になってそう思うようになりました。
10年、20年後のために、やるべきことはまだまだたくさんあるんです。」
執筆・増田晶嗣
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