株式会社天恵ジャパン

田坂 銀美

カラフルで健康的な海藻由来の麺やビーズを提供する

新しい食品を日本の10%の人に食べてもらうために
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今回は、株式会社天恵ジャパンの田坂氏にお話を伺います。同社は、海藻でできたカラフルな麺やビーズ型食材の輸入・販売をしています。まずは、誰も見たことがないこれらの食品の特徴について語っていただきます。

株式会社天恵ジャパン 代表取締 田坂 銀美氏のONLY STORY

カラフルで健康にもいいオンリーワンの商品


―まずは株式会社天恵ジャパンが手がけている事業について、お聞かせください。
田坂氏:弊社は韓国の天恵食品という企業が作っている海藻麺や海藻ビーズを中心とした生鮮加工品の輸入卸を行なっています。現在は取り扱っている製品の90%が業務用になっているので、クライアントも企業様がメインですね。ビジネスパートナーとしては有名なお寿司チェーンや、テーマパークなどがいらっしゃいます。
―業界の中では、どのような差別化を図っていますか。
田坂氏:そもそも、海藻を材料にした麺やビーズというのは、取り扱っている企業が多くはないので珍しい商品を揃えていることは弊社の強みの一つだと思います。中でも5種類のカラフルな色がついているものは、私たちだけが作っている商品になります。色抜けの問題などもあるので、開発には苦労しましたね。
ただ、それがメリットである一方デメリットでもあります。みんな見たことがない、食べたことがないものに対してはどうしても警戒心があるので、事業を始めたばかりのころは購入に繋げられず苦戦しました。特に営業の現場には男性が多いので、どうしてもカラフルな製品やヘルシーな製品といったものの価値が伝わりにくかったんですね。
でも、食物繊維が多い、添加物も入っていない、昆布からできているものなので健康にもいい。そういったところから、少しずつ女性に受け入れていただくようになりました。そして、食べてみたら痩せた、子供に食べさせたらプチプチした食感で喜んだ、といったお声までいただくようになり、今では非常に売れている商品になります。

―そのほかには、お客様からはどのようなお声がをいただきますか。
田坂氏:色彩が綺麗で楽しんで食べられるところを評価していただいていますね。たとえば日本大手のテーマパークとは、8年以上ずっと取引をしています。エンターテイメント系の企業だと、女性とお子様のお客様に食べていただく機会が多いため反響も大きいですね。
はじめは見たことがないものだからなかなか興味を持ってもらえませんでした。そこから、取引をはじめるまでは6ヶ月から1年かかったのですが、以降は途切れることなく契約を更新していただいてます。その上、エンドユーザーのお客様にも見慣れてもらえて、そこからだんだんと私たちの商品が広がっていますね。

自宅リビングからオフィスを借りるまで


―現在の事業を立ち上げるに至った経緯を教えてください。
田坂氏:最初は韓国の農水産物流通公社というところで、韓国から来た食品を、日本のお客様に案内するアルバイトをしていました。そこから、韓国の企業が日本で食品を売る際のサポートをするようになっていきました。
そこであるとき、5色の海藻麺が全然売れなくて余ったから、大量に持っていってくれと言われたのです。当時はその商品の食べ方もわからないし、チラシやパッケージもよくなかったので、売れなかった。しかし、もらった以上は捨てるわけにもいかず、なんとかこれを売ることはできないか、と考えたところからスタートしました。

そこから、商品を買っていただくためには信用が必要だと気がつき、起業することを決めました。周りの人には、「なんでそこまでするのか」と驚かれることもありましたが、自分を頼ってくれた以上はきちんと仕事をしたいと思い、起業するに至りましたね。
―創業してからの思い出深いエピソードはありますか。
田坂氏:最初に注文をいただいたときのことはよく覚えています。まずはとにかく手元にあるものを配ろう、と思ってさまざまな工夫をしました。自宅のリビングを事務所にして営業をかけていたのですが、最初はまったく売れませんでした。

ところが会社を立ち上げて1年目に30ケースの注文をいただけたのです。そこから事務所を借りて、一年半でようやく会社らしい形になり、多くのお客様に喜んでいただける商品を届けられるようになりました。

10%の人に食べてもらえるように


―今後の展望について教えてください。
田坂氏:2020年に10周年を迎えるので、その時点で3億円の売り上げを達成したいです。そのためには今の商品だけでは足りないので、新しい商品の開発を進めています。さらに細かなニーズに合わせた商品を作るために、自社工場を作る準備をしているところです。
―長期的な目標はどのようなものでしょうか。
田坂氏:一般に、新しい食品の場合だと、1%の人が食べてくれるというのが大きな目標になります。それを10%の人に食べてもらえるようにしていきたいと思っています。
―最後に、読者にメッセージがあればお願いいたします。
田坂氏:私の一番の宝は、天恵の商品と理念です。企業理念も社訓も行動指針7ヶ条も、心を込めて全て私が考えました。
そして、この理念や方針に賛同してくれる社員を一番大切にしたいと思っています。社員が幸せであれば、それが自然とお客様にも伝わって、みんなが幸せになる。そういった想いで株式会社天恵ジャパンを、私たちの製品をよりいいものにしていきたいですね。
                                  執筆=スケルトンワークス
                                         校正=笠原

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