Ascenders株式会社
橋本 貴智
POSTED | 2018.08.07 Tue |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:人材(採用・派遣) 創立:7〜8年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoC |
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スポーツの夢の国を創る
世界基準のスポーツ人材を輩出していく。Topics
Ascenders株式会社 社長 橋本 貴智氏のONLY STORY
スポーツで働く機会の創出を同時期に模索していた同世代との出会い
スポーツ人材事業を手掛けるAscendersの橋本氏。立ち上げに至る経緯からお話を伺った。
「高校までバスケをずっとやってきました。志望校への大学進学を選び、浪人を選択、その後、大学では大学オールスターというバスケのイベントを開催。有明コロシアムを借りて、自分の使える人脈を最大限に使って実現し、イベントを取り仕切っていました。」
自身の得意分野であるバスケを通じてイベントを主催していた橋本氏は、この時に共に同社を立ち上げることになる宮代氏と出会った。
「彼は、関西トレーナー会というのを専門学校1年生の時に立ち上げていました。それはスポーツ業界で食べてこうとする仲間を集めたもので、4年間で400人まで増やしていたのです。そこで偶然大阪に立ち寄った際に会ってみると、2人の想いは一致していました。スポーツで働く機会をどのように創出するのか、ということを真剣に模索していたのです。」
スポーツで働く人を増やしたいという想いが一致した2人。スポーツ界で最も価値あるのは選手、それらを作るにはコーチやトレーナーなど周囲の人間のサポートが必要、その周囲のレベルが高い必要がある。支える側のレベルアップは必要であると。
「私が会社を作るから一緒にやろうと言って、始まったという形です。本当に何も意図せず、2人が別の場所で同じ方向で動いていたというのが一番大きかったですね。私は経営面、彼が現場のトレーナーとして、お互いの強みを生かし、補完するように出発したのです。」
Ascenders株式会社の人材には、短い期間でも必ず海外を見るということも重要視しているという。全員グローバルの現場を体感させているのである。
「当社のメンバーはみんな環境がいいと言ってくれます。意識を高く持ってスポーツに携わろうとする人間ばかりなのです。」
スポーツ現場で働く人は皆、“プレイヤー”である
順調に拡大を続けるAscenders株式会社。スポーツ人材事業のその中身についてお伺いした。
「スポーツ人材の領域なので、スポーツで働ける人材を作るサービスをやっています。仕事と人を繋ぐエージェントと、新しい仕事を生み出せる人材の育成に注力し、その両方をやりながら事業展開をしていますね。」
橋本氏自身の考えでは、スポーツ現場で活動している人は皆プレイヤーという考えがある。
「私は、スポーツの現場で働く人を皆“プレイヤー”と呼んでいます。トレーナーやコーチ、指導者、栄養士さん、ビジネスパーソンを皆“プレイヤー”としているわけです。」
スポーツに関わりたい人材が多い中で、Ascenders株式会社にはスポーツ産業に繋がる人脈が豊富なことを強みにしている。
もちろん業界にも課題がある。1.2年程の短期間なら働いてみたいという人材が多いため、離職率が非常に高く、流動性も高い。そこで橋本氏らは育成分野に注力し、次の世代を育成するために、高い流動性を次なる人材で保てる仕組みを作っている。
「今、“ワールドプレイヤープロジェクト”という事業に取り組んでいます。トレーナー、指導者、ビジネス、栄養士、という4つの領域に分類し、毎月講師を雇い人材を育成してもらいます。
常に少し先に学んでいる先輩がそばにいるという状態、ピラミッド構造を作り上げているため、常に下が上を見て育つ環境があるわけです。」
「ワールド」と名付けているにも理由があるという。
「ワールドとしているのは、常に世界を意識して欲しいという想いが込められています。スポーツはグローバルコンテンツ。世界で見たら自動車産業より大きい市場です。
そこで、日本基準ではなく世界基準で考えようと、皆、海外に1回行かせるというのを目標にしています。現在、180人中106人が海外経験をしていますよ。」
海外に行くという点を具体的にお伺いすると、こうした例があるという。
「今現在、3ヶ月間、ラスベガスで学んでいるトレーナーもいます。シルク・ド・ソレイユなど多くの世界のトップに触れれる機会があります。ビザぎりぎりの3カ月間、異国の地にチャレンジしに行ってます。」
スポーツ専門人材を2020年までに1,000人へ!
今後の目標やビジョンをお伺いすると、その視野はとても広いものだった。
「今、東京と大阪でやっていますが、五大都市に拠点を作っていきたいですね。さらに、少しだけでも関わってみたい、チャレンジしたいという人にはオンラインでマッチングさせてもよいと思っています。オンラインであれば気軽にチャレンジしてみることもできますしね。」
チャレンジできるマッチングのプラットフォームを作って、スポーツという仕事がどういうものなのかを手軽に知ってもらえるサービスも現在作成中であるという。
事業拡大への想いも尽きることがない。
「専門色が強い人材のエージェント事業を拡大していきます。福岡、名古屋、札幌、仙台、そうした都市に拠点を設けると、各周辺のスポーツチームに柔軟な形で人材を送れるようになるでしょう。
トレーナーや指導者、コーチ、ビジネス系の専門職、栄養士など、総勢1,000人の組織を作るというのが2020年までの目標です。」
その目はスポーツをサポートする人材だけに向けられているわけではない。自身が最も想いのあるトップ選手そのものへの育成にも余念がないのだ。
「最終的には、働く側だけでなく選手側のピラミッド構造も作りたいと思っています。私たちは選手がいないと仕事ができません。世界レベルの選手を輩出すれば私たちの仕事も世界基準に上がっていくのです。
日本のスポーツビジネスを世界基準にするためにはトップレベルの選手が必要不可欠。トップレベルの選手も私たちで育成していくつもりです。そこのプランもすでにあり、水面下で動いています。」