株式会社DYM
水谷 佑毅
POSTED | 2020.10.12 Mon |
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TAGS | 従業員数:101〜300人 業種:人材(採用・派遣) 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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満足度96%のイベント・Meets Company
少人数制だから実現できる企業と学生の新たな出会いTopics
今回のインタビューは、Webや人材、医療、M&Aなど多角的に事業を展開する株式会社DYMの水谷氏にお話を伺います。展開する事業内容はもちろん、事業立ち上げの経緯や今後のビジョンについても教えていただきました。
株式会社DYM 代表取締役社長&医師 水谷 佑毅氏のONLY STORY
【経歴】
1980年、東京都出身。1998年に私立武蔵高校卒業後、2000年に杏林大学の医学部に入学。大学在学時、自身で多くのメディア制作を行い、2003年に有限会社DYMを設立。2007年3月の大学卒業とともに医師免許を取得し、同年4月に株式会社DYMに社名変更。現在はWeb事業、人材事業、海外医療事業、新規事業など、国内外に多角的に事業を展開している。
少数就活イベント『Meets Company』
–まずは、株式会社DYMの事業内容をお聞かせください。
水谷氏:弊社は「世界で一番社会を変える会社を創る」をビジョンに、現在はWeb事業、人材事業、医療事業の3つの柱を軸として、事業を展開している会社です。
–ありがとうございます。では今回は、人材事業について具体的なサービス内容を教えていただけますか。
水谷氏:はい。人材事業でも大きく3つのサービスがあり、1つ目が新卒採用に特化した人材紹介と就活イベント、2つ目が第二新卒既卒向けの人材紹介と就活イベント、そして3つ目が新たに立ち上げたマーケターやエンジニアなどの技術者の就職・転職を支援するサービスになります。
–同業他社と比べて差別化できるポイントや、強みはありますか。
水谷氏:弊社はもともと、WebマーケティングやWebプロモーションがメイン事業だったため、その集客のノウハウを活かした母集団の形成が得意なんです。
そのため企業と学生のマッチングをおこなう就活イベント『Meets Company』は、全国32カ所、年間1500回以上の開催を実現しており、その開催数は日本で一番だと言っても過言ではありません。
–それはすごいですね。
『Meets Company』はどのような就活イベントなのでしょうか。特徴や詳細を教えてください。
水谷氏:『Meets Company』は、開催1回あたり最大8社の企業と約30名の学生による少人数制・座談会形式の珍しい就活イベントです。現在ではすべてオンラインで実施しており、学生も自宅からサービスを受けられます。
学生の視点に立つと、いわゆる大規模説明会では、どこに行けば良いか分からず、結果知名度のある企業ブースばかりに向かってしまうため、業界やサービスに関する新しい発見を得ることが難しいんですね。
一方、当イベントでは、全ての参加企業の説明を聞くことができるので知見を広がり、加えてその説明も企業の代表や人事責任者の方が行ってくださることもあるので、そういった場合は学生は企業のマネージャー層と直接会話することができるんです。
また、「知名度や業界人気の課題からなかなか学生にアプローチできていない」というお悩みを持つ優良企業からも「学生にアピールできる場が用意されている」と喜んでいただくことが多いですね。
これまでの紹介企業数は3500社以上で、参加者の満足度90%以上と非常に高い数値を出していることも強みの1つで、イベント申込が初めての企業にも安心してご依頼いただける内容になっています。
医療のみにこだわらず、社会問題を解決する会社へ
–水谷様が事業を立ち上げたきっかけについて教えてください。
水谷氏:DYMは、私が大学1年生のときに立ち上げた会社です。当初は今のようなビジョンがあったわけではなく、医学部の学費が非常に高く、自分で自由に使えるお金がなかったからという理由で起業をしました。
当時は携帯電話でインターネットが使えるようになったタイミングだったので、そこに目をつけ、Webサイトの制作をはじめとするインターネットサービスを提供していました。大学生ながら年収数千万を稼ぐ時もありましたね。
当然、医者になりたくて医学部に入っていたので、卒業と同時に会社を売却しようと思っていたのですが、研修や視察でいろいろな病院を回っていくうちに、医療現場のIT化が非常に遅れていることに気がついたんです。
そこで「自分が医者として働くよりも、医療分野のIT化の遅れを是正できるビジネスをすれば、最終的に多くの社会貢献ができるのではないか」と思い、医者免許は取得したものの医師として働くのではなく、経営者として社会問題に取り組むことを選び、今日に至ります。
–学生起業家として多くの困難があったと思いますが、その中でも印象に残るエピソードはありますか。
水谷氏:現在でこそ仕事を任せられる社員が増えましたが、会社がある程度の規模になるまではそうはいかずとても大変でした。
やはり会社が小さい頃に募集をかけても優秀な人材が集まらなかったため、指示した内容とまったく違うものが出てきたり、そもそもきちんと毎日会社へ来て仕事をすることができない人もいました。社員の教育や採用、お客様にきちんとしたサービスを提供することに悪戦苦闘しましたね。
–その問題をどのように解決されたのでしょうか。
水谷氏:新卒採用を始め、採用する人材のレベルが上がったことが解決の糸口になりました。条件や待遇面が鍵となる中途採用と比べて、新卒採用は会社のビジョンや社長の思いに共感して会社を選ぶ人が多いんですね。そのようにカルチャーフィットして採用した人たちが、今、会社をしっかりと支えてくれるような人材に成長してくれたと感じています。
DYMは世界で一番社会を変える会社を目指す
–今後のビジョンを教えてください。
水谷氏:先ほどもお話ししましたが、弊社のビジョンは、「世界で一番社会を変える会社を創る」こと。世の中には様々な社会問題がありますが、自分たちの事業を通して社会問題の解決ができれば、結果的に「社会を変える」ことができると考えています。
私たちはまだまだ成長途上ですし、今後大きな会社になっていかなければ成し遂げられないミッションもあると思います。社員一人ひとりの成長に力を入れながら、成長マーケットに事業を据えて戦っていくことが1つのテーマになります。
–医療とITの分野ではどういった目標がありますか。
水谷氏:現在は海外の病院運営を中心に行っておりますので、ニーズがある地域にはどんどん事業進出をしていく予定です。そこで培ったノウハウを基にして、例えば健康診断データをセキュアなクラウド上で管理し、一人ひとりの健康をサポートするヘルスケアの事業など、いわゆる予防医療の分野で社会貢献のできる事業を展開していきたいと考えています。
–ありがとうございます。では最後に、読者へメッセージをお願いします。
水谷氏:DYMでは、弊社の経営者ネットワークを活かし、少子高齢化など事業承継で困っている経営者様向けにM&Aの仲介サポート事業なども行っております。
Webや人材、M&Aなど、多角的に企業のお役に立ち、社会問題の解決に繋がる事業を展開しておりますので、お困りの方はぜひご連絡ください。
執筆=山田
校正=笠原