最終更新日: 2026.11.02
アポ取りとは?手段の選び方と流れ、電話・メールの例文を解説

アポ取りの意味と、電話・メール・問い合わせフォーム・手紙・紹介の選び方、連絡から日程確定までの流れを解説します。電話のトーク例とメールの例文、決裁者とのアポを取るコツも紹介します。

監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)

新しい取引先に提案したくても、会う約束が取れなければ、話を聞いてもらう場がありません。

アポ取りとは、商談や打ち合わせの機会を得るために、相手と会う日時を約束する営業活動です。

手段の選び方と、連絡してから日程が決まるまでの流れ、電話とメールで使える言い方を確認しましょう。

この記事の要約

  • アポ取りは、商談の場をつくるために相手と面会の日時を取り決めることで、営業の最初の一歩になる。
  • 主な手段は電話・メール・問い合わせフォーム・手紙・紹介で、相手との接点の有無と会いたい人で選ぶ。
  • 用件と所要時間を先に伝え、候補日を2〜3つ示すと、相手が返事をしやすくなる。

アポ取りとは

アポ取りとは、商談や打ち合わせのために、相手と会う日時を前もって約束することです。

アポは「アポイントメント(appointment)」を略した言葉で、面会の約束や予約を意味します。

アポを取って会う場で、取引について話し合うのが商談です。

会う日時を前もって決めておけば、相手は話を聞く時間を空けておけ、こちらも相手に合わせた資料を用意できます。

アポ取りの手段と選び方

固定電話の受話器を耳に当てながら、ノートパソコンのキーボードを打つ人

アポ取りの主な手段は、電話、メール、問い合わせフォーム、手紙、紹介の5つで、相手との接点の有無と、誰に会いたいかで選びます。

5つの手段の向き不向き

手段ごとの向いている場面と、気をつけることは、次のとおりです。

手段向いている場面気をつけること
電話相手の反応を聞きながら、その場で日程まで決めたいとき相手の手を止めるため、忙しい時間帯を避ける
メール名刺交換などで、相手のメールアドレスが分かっているとき知らない会社からのメールは開かない人もいる
問い合わせフォーム電話番号やメールアドレスが公開されていないとき営業の連絡を断っているフォームには送らない
手紙会いたい決裁者の役職と氏名が分かっているとき届いたころに電話をかけ、読んでもらえたかを確かめる
紹介取引先や知人に、相手との共通の知り合いがいるとき会えたら、紹介してくれた人に報告とお礼をする

電話番号を公開していない会社には、問い合わせフォームから連絡できます。

株式会社FUTUREWOODSが企業サイトのある国内企業5,000社を調べた結果では、2021年以降に設立された会社の3社に1社以上が、電話番号を公開していませんでした。

一方、問い合わせフォームは設立年にかかわらず80%以上の会社が置いていて、メールアドレスを公開している会社は約30%でした(2025年10月公表)。

出典:株式会社FUTUREWOODS「新興企業の36%が電話番号非公開 – 5,000社調査で判明した営業手法の転換点」

接点のある相手から連絡する

名刺を交換した相手や、紹介を受けられる相手のように、すでに接点のある相手から連絡すると、アポが取りやすくなります。

株式会社ラクスが、BtoBの中小企業で営業の管理職をしている300名に聞いた調査では、新規開拓で使っている手法は「既存顧客や知人からの紹介」が60.7%で最も多くなりました(2025年10月)。

最も商談につながっている手法として「紹介」を挙げた人も、52.0%いました。

出典:株式会社ラクス「中小企業の新規開拓に関する実態調査:実践率6割・成果率5割の「紹介」が招くジレンマ」

手紙と電話で延べ400社以上を支援してきたオンリーストーリーでは、アポ率(連絡した相手のうち、アポが取れた割合)の目安を1〜2%に置いています。

名刺を交換したことのある相手に送った手紙では、115通で5件のアポが取れ、アポ率は4.35%と目安を上回りました。

代表・平野のnote▼

オンリーストーリー代表の平野は、3年ほどでBtoBマーケティングに約10億円を投じ、さまざまなアポ獲得手法を試してきました。

その経験から、「これさえやれば必ずアポが取れる」という手法はないと語っています。

手紙か電話かといったHowよりも、「誰に」「何を届けるか」というWho・Whatが重要だと指摘しています。

実際に、従業員50名以上か売上5億円以上の企業の経営者に絞って無料の経営課題ヒアリングを提案すると、反響率がよいと紹介しています。

代表・平野のnote▶ アポ獲得で大切なWho・Whatについて代表が語ったnoteはこちら

アポ取りの流れ

アポ取りは、相手を調べて用件をまとめる、名乗って用件を伝える、候補日を示して日程を決める、確認の連絡をする、の4つの手順で進めます。

手順1 相手を調べ、用件と候補日を決める

連絡する前に、相手の会社の事業内容と、会いたい人の部署と役職を、企業サイトなどで調べておきます。

用件は、相手のどんな困りごとに、何を提案したいのかを、1〜2文で言えるようにまとめます。

面談の候補日も、2〜3つ決めておきます。

電話をかけるときは、短時間で用件を済ませられるように、準備をしてからかけるのがビジネスマナーの基本です。

手順2 名乗ってから、用件と所要時間を伝える

最初に社名と氏名を名乗り、続けて、何の件で連絡したのかを結論から伝えます。

用件と一緒に、面談にかかる時間(30分など)を伝えると、相手は予定を空けられるかをすぐに考えられます。

手順3 候補日を示し、日程と面談の方法を決める

日程は、こちらから候補日を2〜3つ示し、相手に選んでもらいます。

相手に一から日程を考えてもらうより、示された中から選ぶほうが、返事の手間が少ないためです。

面談を訪問とWeb会議のどちらで行うかも、相手に確かめます。

HubSpot Japanが、法人営業を受けたことがある515名に聞いた調査では、訪問型の営業を好む人が40.4%、訪問しない営業を好む人が26.8%でした(2025年10月)。

残りの32.8%は、どちらでもよいと答えています。

出典:HubSpot Japan株式会社「日本の営業に関する意識・実態調査2026」

日程が決まったら、日付・曜日・時刻と面談の方法を復唱し、聞き違いが無いかを確かめます。

手順4 確認のメールを送り、前日にも連絡する

日程が決まったら、その日のうちに、日時と面談の方法(訪問先の住所やWeb会議のURL)を書いたメールを送ります。

前日にも同じ内容を送っておくと、日時や場所の行き違いがあっても、面談の前に気づけます。

電話でアポを取るときの言い方

机の上に置かれた白い固定電話

電話では、受付で担当者につないでもらったら、社名と氏名を名乗り、用件と所要時間を伝えてから候補日を示します。

電話のトーク例

初めての会社に、面談をお願いする電話の例です。

受付に名乗る:「お忙しいところ恐れ入ります。株式会社〇〇の〇〇と申します。営業部で新規の取引をご担当の方はいらっしゃいますでしょうか。」

受付で用件を聞かれたら:「〇〇業の会社様向けに、新規開拓の進め方をご案内したく、お電話いたしました。ご担当の方に、2〜3分ほどお時間をいただけないでしょうか。」

担当者が不在なら:「承知いたしました。改めてお電話いたしますので、お戻りの時間をうかがえますでしょうか。」

担当者に名乗る:「突然のお電話失礼いたします。株式会社〇〇の〇〇と申します。今、少しお時間よろしいでしょうか。」

用件を伝える:「〇〇業の会社様で新規の問い合わせを増やした進め方を、30分ほどでご紹介できないかと思い、お電話しました。」

候補日を示す:「来週の火曜日の午後か、木曜日の午前はいかがでしょうか。」

復唱する:「それでは、〇月〇日(木)の10時から30分、Web会議でお願いいたします。URLは、このあとメールでお送りします。」

お礼を言う:「お忙しいところ、ありがとうございました。」

担当者には、「今、少しお時間よろしいでしょうか」と都合を聞いてから用件に入ります。

断られたときの返し方

断られたときは、理由に合わせて、次に連絡する日時や方法を決めてから電話を切ります。

「今は忙しい」と言われたら:「失礼いたしました。改めてお電話いたしますので、ご都合のよい時間をうかがえますでしょうか。」

「資料を送ってください」と言われたら:「承知いたしました。資料をお送りしたうえで、〇日ごろに一度、ご感想をうかがうお電話をしてもよろしいでしょうか。」

「今は必要ない」と言われたら:「承知いたしました。差し支えなければ、次にご連絡してよい時期を教えていただけますでしょうか。」

営業メールで商談をしなかった人に理由を聞いた調査でも、「今は必要ないと感じたから」が26.5%で、2番目に多い理由でした(2026年2月)。

出典:株式会社ラクス「商談につながるメールとゴミ箱行きのメールは何が違う?調査で判明した『選ばれる1通』になるための条件」

断られた理由は記録しておき、営業先のリストや用件の伝え方を見直すときに使います。

電話をかける時間帯

電話は、始業から30分、昼休みの前後、終業前の30分といった、相手が忙しい時間帯を避けてかけるのがマナーです。

出典:厚生労働省 福島労働局「社会人のビジネスマナー」

ただし、決裁者に限ると、12時台につながりやすいという集計もあります。

ヴァンテージマネジメント株式会社が、手紙を送った後に決裁者へかけた電話80,248件を、時間帯別に集計した結果があります(2025年8月〜2026年8月)。

話せた割合が最も高いのは12時台の42.1%で、最も低いのは17時台の11.5%でした。

出典:ヴァンテージマネジメント株式会社「決裁者に電話がつながりやすいのは12時台 42.1%」

決裁者に電話をかけるときは、話せた時間帯を記録しておき、つながりやすい時間帯を自社で確かめます。

メールと問い合わせフォームでアポを取るときの書き方

ノートパソコンのキーボードを打つ人の手元

メールと問い合わせフォームでは、件名と冒頭で送り主と用件を伝え、本文に相手が得ることと所要時間、候補日を書きます。

件名と冒頭で、誰から何の件かを伝える

仕事でメールを使う人は、1日に平均46.49通のメールを受け取っています(2026年4月)。

出典:一般社団法人日本ビジネスメール協会「ビジネスメール実態調査2026」

株式会社ラクスが、営業メールをきっかけに商談をしたことがある503人に、そのメールを開いたきっかけを聞いた調査があります(2026年2月)。

最も多かったのは「差出人の企業名や個人名に覚えがあったから」の39.4%で、「件名に興味を持ったから」の34.4%が続きました。

反対に、商談をしたことがない506人が挙げた理由で最も多かったのは、「知らない企業・担当者からのメールは開かないと決めているから」の30.0%でした。

「件名をみて自社には関係のない内容だと感じたから」も、23.7%ありました。

出典:株式会社ラクス「商談につながるメールとゴミ箱行きのメールは何が違う?調査で判明した『選ばれる1通』になるための条件」

件名には、社名と、相手に関係のある用件を入れます。

展示会などで会ったことがあれば、件名か冒頭の1文で、いつどこで会ったかを伝えます。

本文に、相手が得ることと事例を書く

株式会社ラクスの調査では、メールをきっかけに商談を決めた理由は、「提供される情報の内容が有益だと感じたから」が32.2%で最も多くなりました(2026年2月)。

次いで、「提示された課題解決策が自社に合致していたから」が28.4%、「具体的な導入事例や実績に魅力を感じたから」が22.5%でした。

出典:株式会社ラクス「商談につながるメールとゴミ箱行きのメールは何が違う?調査で判明した『選ばれる1通』になるための条件」

本文では、自社の商品の説明より先に、相手の困りごとがどう変わるかを書き、似た会社の事例があれば添えます。

最後に所要時間と候補日を書いておくと、相手はそのまま返事ができます。

初めて連絡する会社に、面談をお願いするメールの例です。

件名:〇〇業の新規開拓のご相談(株式会社〇〇 〇〇)

株式会社△△ 営業部 部長 △△様

突然のご連絡失礼いたします。株式会社〇〇の〇〇と申します。

御社のWebサイトで、〇〇の事業を広げていらっしゃると拝見し、ご連絡いたしました。

弊社は〇〇業の会社様の新規開拓をお手伝いしており、同じ業界の会社様では、半年で問い合わせが〇倍になった例があります。

その進め方を、30分ほどでご紹介させていただけないでしょうか。

ご都合のよい日時を、次の中からお選びいただけますと幸いです。

・〇月〇日(火)14時〜17時

・〇月〇日(木)10時〜12時

Web会議でも、御社に伺う形でもかまいません。

株式会社〇〇 営業部 〇〇(電話番号・メールアドレス)

問い合わせフォームで送るとき

問い合わせフォームでは、メールと同じ本文を、フォームの入力欄に合わせて送ります。

フォームに「営業目的のご連絡はご遠慮ください」のような断り書きがあれば、送りません。

資料を見てほしいときは、資料を置いたWebページのURLを本文に書きます。

返事が無ければ、電話で届いたかを確かめる

送ってから3営業日ほどたっても返事が無いときは、電話で届いているかを確かめます。

電話では、送った日と件名を伝えると、相手がメールを探しやすくなります。

決裁者とのアポを取るコツ

決裁者とのアポを取るには、用件を相手の経営課題につなげたうえで、紹介や本人あての手紙のように、本人に届く経路で連絡します。

用件を、決裁者の課題につなげる

オンリーストーリーが決裁者約1,000名から集めた調査では、業種・規模・役職のどれで分けても、課題の1位は新規開拓でした。

回答者の83.3%は、代表・CEOか取締役・役員です。

(出典:株式会社オンリーストーリー「決裁者約1,000名のリアル購買ニーズ調査レポート」2026年5月)

用件の1文目では、自社の商品が、相手の売上や新規開拓にどうつながるかを伝えます。

決裁者の多くが課題に挙げる話題から入ると、相手は自分に関係のある連絡だと受け取れます。

本人に届く経路を使う

オンリーストーリー代表の平野は、アポの取り方では、紹介と自社への問い合わせが1番強いと話しています。

紹介を頼める共通の知り合いがいないときは、宛名に役職と氏名を書いた本人あての手紙を送り、届いたころに電話をかけます。

電話では、手紙を送った者だと名乗れば、用件の説明を短くできます。

オンリーストーリーの事例▼

ある企業では、主な商談獲得手法だったテレアポが、リモートワークの広がりで「電話をかけてもオフィスに人がいない」状態になっていました。

テレアポでは決裁権を持つ人とつながりにくいことも、以前からの課題でした。

決裁者マッチングでは、決裁者同士がお互いの事業を紹介し合う形で商談が進み、受注につながりやすくなりました。

利用2年目には毎月受注が出るようになり、ROIは8倍に達しています。

導入事例▶ テレアポに代わる商談獲得手法でROI8倍を実現した事例はこちら

まとめ

アポ取りは、商談の場をつくるために、相手と会う日時を約束する営業活動です。

手段は、相手との接点の有無と会いたい人に合わせて、電話・メール・問い合わせフォーム・手紙・紹介から選びます。

どの手段でも、名乗りと用件、所要時間を先に伝え、候補日を2〜3つ示すと、相手が返事をしやすくなります。

決裁者に会いたいときは、相手の経営課題につながる用件にして、本人に届く経路で連絡しましょう。

よくある質問

Q. 「アポ」は相手に使ってもよいですか?

A. 「アポ」は「アポイントメント」を略した言葉なので、相手には「お打ち合わせのお時間」のように言い換えると丁寧です。

電話でもメールでも、「〇〇の件で、30分ほどお時間をいただけないでしょうか」のようにお願いします。

Q. 初回の面談は何分でお願いしますか?

A. 初回は30分ほどでお願いすると、相手が予定を空けやすくなります。

話が進んで詳しい説明が必要になったら、次の面談で時間を取り直します。

Q. 当日のアポをお願いしてもよいですか?

A. 相手の予定を急に押さえることになるため、急ぐ理由があるときに限り、翌日以降の候補日も添えてお願いします。

相手から「今日なら空いている」と言われたときは、その場で受けてかまいません。

Q. 日程の変更を頼まれたらどうしますか?

A. すぐに新しい候補日を2〜3つ示し、決まったら、日時と面談の方法を書いた確認のメールを送り直します。

相手に一から日程を考えてもらわずに済むよう、変更のときも、こちらから候補日を出します。

Q. アポ取りは外部に任せられますか?

A. テレアポ代行(電話でのアポ取りを請け負う会社)や営業代行の会社に、電話をかけてアポを取るところまでを任せられます。

任せるときは、アポの件数だけでなく、会えた相手が狙った会社の決裁者だったかも確かめます。

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この記事の監修者

平野哲也

平野 哲也(ひらの てつや)

株式会社オンリーストーリー 代表取締役

BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。

累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。

「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。

ENICXO
メッセージアイコン オンリーストーリー代表 平野からのメッセージ
オンリーストーリーでは、これまで10年以上にわたり、
BtoB営業における「集客の課題」と真剣に向き合ってきました。

経営者同士が信頼でつながるマッチングプラットフォームや、
想いを届ける手書きの手紙など、独自の形で支援を続けています。

そして最近では、経営者同士を直接つなぐ「顧問&コミュニティサービス」も新たにスタートしました。

私たちが大切にしているのは、単なるマッチングツールの提供ではなく、
一社一社の課題に寄り添い、"本当に意味のある出会い"をつくることです。

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まずはお気軽に、代表の私とお話してみませんか?

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