合同会社リブリス
三上 薫
POSTED | 2018.10.16 Tue |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:その他 創立:5〜6年 決裁者の年齢:その他 商材:その他 |
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日本の次代を担う経営者に、事業・組織の創造を支援
内なるポテンシャルを引き出し、事業を成功に導くTopics
合同会社リブリス 社長 三上薫氏のONLYSTORY
経営者のポテンシャルを引き出す施術:コーチング✕ショートセッション
– 三上氏 –
「リブリスの事業は、エグゼクティブのコーチングと、アクセス・バーズのショートセッションが2つの主な柱になります。
一つ目のコーチングという事業は、経営者が今までとは異なる考え、枠の外での事業を始めようとする際に、企業の理念や意識、将来ビジョンなどを話し合いながら、コーチングのアシストによって、その新規事業を一緒に作り上げていくことをコンセプトとしています。
つまり、コーチングによって経営者の内なるビジョンと創造性を引き出し、それを効果的に実現して、事業を成功に導く経営と組織構築のコンサルティングをします。
仮説を立てるという心理療法的な『見立て』というものがあります。経営者に限らず個人でも、本人が認識したり話している課題は実は間違っていて、自分では自分のことが正しく見えていないものなんですね。
それは欠点に近いものですが、しかし、そこにこそポテンシャルが隠れていて、言葉遣いやオフィスの様子からシグナルとして感じ取れるので、より『見立て』の精度が高くなります。そこからポテンシャルを引き出すお手伝いをするんです。
これまでのクライアントはいずれも3か月以内に経営の悩みが解消して、6か月以内に望み通りの組織作りに成功しています。
2つ目のアクセス・バーズは、脳のデトックスができる施術で、これによって思い込みや固定観念から抜け出し、視界が広がって俯瞰した目で物事を見直すことができるようになります。脳の使い方を変え、活性化して、創造能力を高めるのです。」
ビジネスに必要なのは数字だけじゃない。新しいビジネスの革新のビジョン
– 三上氏 –
「全体像を見たい、目の前のことだけを考えることができない、出来上がっているものを維持することに関心がない、この3つが私の性格の顕著なところでしょうか。この性格が、私の人生やいくつかのビジネスの転機をもたらしたと思っています。
大学での専攻は宗教学でしたが、広く社会を見渡せるビジネスの世界に進もうと考え、数字が苦手にもかかわらず、卒業後、公認会計士として大手の監査法人トーマツに入社して、上場準備の会社の監査担当にやりがいを感じていました。
でも仕事のシステムは完成されているので、出来上がったものを維持することに関心がない私は、これから成長する余地の多いビジネスに携わり、貢献することに興味を持つようになりました。
中立性が求められる監査はチェック機能なので、私の思うビジネスとは違う気がして、ベンチャーキャピタル大手のジャフコに移り、上場支援のコンサルに従事しました。ジャフコでの仕事は上場の申請書類や内部統制の仕組みを作ることでしたが、上場に向けた企業内は必ずしもポジティブではないことに気がついて、息が詰まる思いがしたんです。
社長にしてみれば上場は自分の会社ではなくなるという心理的な壁があり、また、ストックオプションの利害から組織内がまとまらないこともありました。しかし私の立場では、そうした組織内の人間的な部分には踏み込めず、役割に限界を感じました。
そんな時に、クライアントの成長や変化を促して、ポテンシャルを発揮させるコーチングというものがあることを知り、仕事の傍らそのスクールに通いました。将来、そのコーチングで自らが起業することになるとは思ってもいませんでしたね。
そして関心は起業に移り、新規事業の立ち上げを支援するエムアウトという会社に転職して、事業開発、経営企画のかなり重要な部分を担うことになりました。しかし私が心血を注いで立ち上げた会社が3年でつぶれてしまうことが起きました。
私のキャリアは企業価値の向上や収益化には通用しなかったんです。それに小さな会社だと、私ひとりで経営管理を任される形になって思い悩むことも多く、とうとう鬱になってしまい、半年間休職しました。
その後、MBAに行くのは今しかないと思ってオランダに1年間留学したんですが、その間に東日本大震災が起きました。惨憺たる日本の映像をTVで見て、『私はやはり日本に帰ろう』と思いました。
私がビジネスの価値創造に弱いのは認識していたので、日本では実業に携わる仕事をと思い、ディズニー・ジャパンでファイナンスマネジャーになったんです。有料のチャンネルはすでにあって、私は当時無料だったBSのほうだったので、ビジネスモデルも違うし、経営管理の仕組みもありませんでした。
ディズニーで3年間、非現実的な事案を引き継いでうまく行かなかったり、ポリシーの対立から部署間の関係が悪化したりする中、組織の慣行に目をつぶる形で部門間の連携を図って成果をあげることがありました。
しかし、自分がもっとも力を発揮できるものはと考えた時、13年間で100社にかかわった経験と、人や組織、コーチングなどを勉強し、実践して何かをつかんだことだという気づきからリブリスを起業するに至りました。」
人間本来の可能性を取り戻し、ヒエラルキーなき世界を目指す
– 三上氏 –
「私は今後の展開として、地方創生やイノベーション促進も考えていて、人間本来の可能性を探求する社会を作りたいと思っています。加えて今の学校教育は子どもに対して制限的な思考、固定観念を押し付けていると思うので、抑圧的な教育を矯正しなくてはいけないと考えています。
今、AIがもてはやされていますが、AIは想像力を持たず、未来を開くことはできません。AIが万能であるという幻想で、人のポテンシャルに背を向けているのが現状です。人間の持つ創造力を発揮すれば、今の社会問題もかなり解決できるのではと思っていますから、自分がそれにどう貢献できるのかを模索しています。
また、ヒエラルキーなき社会が私の世界観なんです。たとえば何か新しいブロックチェーンなどを活用した楽しい経済圏を作る、仕組みを作るといったことで、権力が分散されてヒエラルキーも消え失せるんじゃないか。そう志を一にする人たちと一緒に歩みたいと考えています。」