株式会社エスワイトレーディング

国松孝雄

九十九里浜のトレーラーハウスで大自然を味わう

好きだった車を仕事にして、地域貢献を目指す
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今回のインタビューは、千葉県九十九里浜で「ドゥカーレ・ガーデンホテル・九十九里」を経営する株式会社エスワイトレーディングの国松氏にお話を伺います。

高級文房具の商社として事業を展開する一方で、2017年から取り組み始めたこのホテル事業。同社が新たな事業を始めるに至った理由や、これからのビジョンについて語っていただきました。

株式会社エスワイトレーディング 社長 国松 孝雄氏のONLY STORY

さらに頑張ろう、と思える時間を提供する


–まずは、株式会社エスワイトレーディングの事業内容を教えてください。

国松氏:弊社は、千葉県の九十九里浜にて「ドゥカーレ・ガーデンホテル・九十九里」というホテルを経営している会社です。

安くて良質なサービスや清潔な空間はもちろん、海辺の大自然を体験し、お客様に「来てよかった」と感じていただけるような時間を届けられるように、日々心を込めてサービスを提供しています。

–ありがとうございます。実際にホテルをご利用になられるお客様はどういった方が多いのでしょうか。

国松氏:インターネット経由で予約をされる方が多いこともあり、比較的若い方たちが多いですね。また、キャンピングカーの中で宿泊したり、歩けばすぐそばに海辺が見えるような夢のある環境なので、小さなお子さま連れのファミリーの方にも喜んでいただくことが多いです。

–ここまでホテル事業についてお話いただきましたが、同業他社と比較した際に、御社の強みや差別化ポイントはどこにあるとお考えですか。

国松氏:ホテルだけでなく、トレーラーハウスを宿泊施設として提供している点ですね。

トレーラーハウスについて言えば、トレーラーハウスの仕入れ、通関、設置すべてを私たちが行っている点が強みです。トレーラーハウス運用についてはゼロから学び、実際に車内に宿泊をして機能面を勉強して、お客様へのサービスに反映しています。

また、トレーラーハウスのレイアウト図面は用意しておらず、私自身が感性で空間をデザインしています。そのため、実際にご利用いただいた声を反映し、お客様目線で自由に環境を作りかえることができるのも点も強みの一つだと思いますね。

ずっと好きだった「車」で人を喜ばせたい


–宿泊施設やトレーラーハウスをはじめるに至った経緯を教えてください。

国松氏:弊社は、もともと既存事業として、高級文具の商社をやっておりまして、海外事業部を含めると数十名の社員が働いています。ではなぜホテル事業をはじめたのかと言いますと、その理由は大きく分けて3つあります。


まず1つ目は、これまでは順調に売れてきた万年筆や高級ボールペンですが、デジタル化が進む中で、この先も同じような状況が続くのかというと正直分からない、そこに危機感を持ったからです。

先ほども話した通り、弊社には数十名の社員がおりますので、これからは事業の柱を1本にするのではなく、ホテル事業で新たな柱を作ろうと思ったのがきっかけですね。

2つ目は、個人的にサービス業を得意分野だと思っていなかったからこそ、チャレンジをしてみたいと思ったためです。

3つ目に、小さい頃からの夢で、自分の趣味である「車」から派生できる仕事をしてみたかったからです。もちろん仕事なので利益を出すのは当然なんですが、仕事は楽しさのためでもあると思うんですね。同じように車のことが好きなお客様を喜ばせたい、プラスの影響を与えたいという気持ちが強くあります。

そういった想いが組み合わさりホテル業に取り組むこととなりました。

–その中でなぜ、九十九里浜をホテル開業の場所として選んだのでしょうか。

国松氏:かつて私が都内で仕事をしていた頃、旅先で訪れたのが九十九里浜でした。私は港町の出身だったこともあり海が好きでしたが、その時、九十九里浜の大自然の迫力にとても感動したんです。

ちょうどその頃仕事では、トラブルが重なっており大変な時期でしたが、九十九里浜の海を眺めていると、自然の中では「人間って本当にちっぽけなんだな」と感じ、少し気持ちが楽になったんです。また九十九里浜はとても波が荒いんですが、その大きな波を見ていたら「もっと頑張ろう」という想いが湧いてきました。

そうやって、これまで自分にいろいろなアイディアをもたらしてくれた場所なので、ここ九十九里浜でホテル事業を始めようと思い至りました。

日本の伝統と海外の文化の融和を目指す


–今後の目標について教えてください。

国松氏:日々努力をして、目の前のお客様に一生懸命に尽くしていれば、結果はついてくると考えていますので、具体的な数字目標は考えていません。

ただトレーラーハウスについて言えば、アメリカ製品であるため、電化製品や使用方法が日本とは異なっていますので、お客様の立場になって問題点を発見しながら、完璧なトレーラーハウスを作りたいと考えています。

–社会的にどのような企業になりたいとお考えでしょうか。

国松氏:一言で言うと、地域貢献を進める融和な会社ですね。

今、地方の若者たちは東京に行く人が多いんです。なぜ東京へ行くのかというと、多くの企業は東京に集中しており、さらに他の人とは違った仕事をしたいという若い人たちが増えているからです。

だからこそ、弊社の事業を通し、若い人たちが九十九里町で仕事ができる環境を作ることで、地域に貢献していきたいと考えています。

そして日本の伝統を守りながらも一方で、海外の優れた文化を取り入れ、融和するような会社でありたいと考えています。

–最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

国松氏:現代人、とくに東京など都心部の方たちの人生というのは、例えるなら高速で走っている車と同じだと思うんです。早いスピードでの運転に疲れたらパーキングに入って少し休む、そしてまた走り続ける。

そうやって都心で仕事を一生懸命に頑張っている方にこそ、自然の中で休憩をしたり、冷静に考えたりする時間が大事だと思っています。ぜひ九十九里浜にお越しください、素敵な時間をお届けします。

執筆=山田
校正=笠原

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