株式会社シンミドウ
笹田 知弘
POSTED | 2015.09.26 Sat |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:人材(採用・派遣) 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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起業はあくまで手段、成し遂げたい目標はその先にある
“人”の問題に困る中小企業を減らしたい!Topics
株式会社シンミドウ 社長 笹田 知弘氏のONLY STORY
新卒採用や人事評価制度の仕組みづくりを、企業と二人三脚で行うことで成長してきたのが株式会社シンミドウだ。自社の採用もすべて新卒から採用し、経営者と社員が一体になって成長していく姿をクライアントに行動で示している。
さっそく笹田知弘社長に話を伺った。
実家の自営業を間近で見てきた“気づき”が起業のキッカケ
「当社は中小企業さまの経営コンサルティング支援をしています。採用支援事業部では、新卒採用支援や若手向けの教育支援、人事評価制度をつくるためのお手伝いをしています。2008年に創業する前職の会社では、新規事業部のISOコンサルティング支援をしていました。右も左もわからない状態の中、無我夢中で仕事に取組み、多くのお客様のお手伝いをさせて頂くようになりました。しかし事業部立上げから一年が過ぎた時、お客様が増えれば増えるほどコンサル料金が高額な大企業の仕事しか受けることができませんでした。その時、一人で起業すれば値段も自分で決めることができる、本当にコンサルティングが必要な中小企業の支援をしたい。という思いが高まったのが起業のきっかけです。」
笹田社長は経営コンサルティング業に関わりながら、資金力のある会社との仕事しかできないことに疑問を感じていました。そして小さな自営業を営む実家を間近で見ながら「ウチのようなところを助けてくれる会社はないのかな?」などと考えていたそうです。
その疑問点が“起業”という形で実現されたのがとても興味深かった。
「中小企業は人材採用ができない」という思い込みを壊したい
「中小企業や田舎にある会社であれば、そもそも採用ができず、人が足りません。仕事を外注したり、妥協した採用をすることで結局うまくいかないという悪いスパイラルに入っていき、経営者が諦めてしまうのです。でもそうではないんです!モチベーションが高い尖った人材を採用することで会社は変わります。」
とにかく“人”の問題で困っている中小企業をなくしたいと笹田社長は言う。例えば地方の牛乳配達所を運営する会社は新卒採用をできると思っていないそうですが、その概念を壊して採用していくのである。
結果的に黙っていても人材が応募してくる会社だけではなく、“超難問”を抱えた会社からの依頼が殺到するのだとか。
厳しい条件と、厳しい状況でスキルは磨かれる
「当社はとても厳しい状況にある会社のコンサルティングをしていきます。自分より年上の経営者や人事部長からの相談を受けて、それを毎日ソリューションしていくので、仕事のスキルは向上していきます。一から十まで教えて欲しい人は大企業に入社したほうが良いでしょうが、ベンチャー精神にあふれて、他社では得難いスキルを身につけたい人に当社はおすすめです(笑)」
そもそも人の問題で窮地に立たされている企業の仕事を受け、深刻な悩みを解決していくことへのプレッシャーは大きいですが、株式会社シンミドウに入社した新卒社員たちは、二年目には多くのクライアントを担当して、前線にで活躍しているそうだ。
人の問題を解決することを生業とする株式会社シンミドウ、自社社員の教育にも熱心なところも、顧客から信頼される要因のひとつなのであろう。
編集後記
常に落ち着いた口調で語る笹田社長は「私には独立志向がありませんでしたが、それが良かった」と話していた。
つまり起業することは通過点でしかなく、「人の問題を抱える中小企業を無くしたい」というビジョンが第一にあったからこそ、そこで立ち止まらずに、強烈な熱意を持って仕事を続けられるのだと感じた。
自らの生い立ちや経験から社会貢献のタネを発見する、それもひとつのスキルなのかもしれない。