株式会社MyRefer

鈴木貴史

採用をファンづくりに『MyRefer』

つながりで日本のはたらくをアップデートする
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今回のインタビューは、日本初のリファラル採用活性化プラットフォーム『MyRefer(マイリファー)』を提供する株式会社MyReferの鈴木氏にお話を伺います。

人と人との”つながり”で雇用の最適配置と流動化を支援する鈴木氏に事業に込める想いを語っていただきました。

株式会社MyRefer 社長 鈴木貴史のONLY STORY


【経歴】

新卒で株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。ITネット業界を中心に企業の採用を支援した後、社長直下にて新規事業企画に従事。 2014年、グループ歴代最年少で社内ベンチャー制度「0to1」を通過し、1億円の社内出資の元国内初のリファラルリクルーティング事業「MyRefer」を立ち上げる。9カ月で黒字化を実現し事業拡大。 2018年、事業譲渡によりMBOを経て完全独立。パーソル初となるスピンオフベンチャー株式会社MyReferを設立、代表取締役社長に就任。

クラウドとコンサルティングで、リファラル採用の促進とおすすめしたい組織づくりを支援


–まずは、御社が提供している『MyRefer』のサービス内容についてお聞かせください。

鈴木氏:『MyRefer(マイリファー)』は、「会社とつながる全員をファンにする」というコンセプトのもと、人事・社員・友人がリファラル採用を簡単に楽しく促進できる国内初のプラットフォームです。

企業が抱える「自社採用を強化してより質の高い人材を採用したい」「採用単価を削減したい」「社員のエンゲージメントを高めていきたい」などのニーズに対し、ゼロから制度設計を行い、クラウドサービスと伴走型のコンサルティングでサービスを提供しています。

–続いて、『MyRefer』の機能を教えてください。

鈴木氏:代表的な機能は求人紹介機能です。マイページ上で自社の求人情報やイベントを確認し、SNSを通じてワンクリックで一緒に働きたいと思う友人への求人情報の紹介ができます。その後、友人は興味があれば応募をして、社員から推薦コメントを受け取りながら、スムーズに選考を進めることができます。

さらにリファラル採用を活性化するため、社員ごとの活動データを可視化し、採用活動や社内ニュースなどの社内広報を通じて社員のファン化を促進していきます。

–他の採用手法や同業他社と比べたとき、差別化できるポイントや強みはありますか。

鈴木氏:エージェントや転職サイトでは、基本的に外部の採用チャネルを活用するので、担当者が変わると採用力も変わってしまいます。一方、MyReferは自社の採用チャネルを活用するので、人事担当者が辞めても社員全員が当事者意識を持っていれば、持続可能に質の高い採用を続けることができます。

ただリファラル採用を始める際の課題として、人事担当者の実務や精神的な負荷が挙げられます。というのも、リファラル採用を促進するためにどこがボトルネックになっているかというデータを可視化できていなかったり、「採用は人事の仕事だ」と考えている社員が多かったりする中で、効果的に社員を巻き込むことは難しいです。また社員も友人を自社に誘うのはハードルが高いと感じる人も多いです。

そういった課題・工数を全て解決して、戦略的なリファラル採用ができる点が弊社の強みですね。

実はMyReferは、2015年にローンチをしたリファラル採用サービスのパイオニアなんです。そこから3000社の声を聞き、現在年間で600社導入と2000名の決定を生み出していますので、機能面においても他社ツールと比べて圧倒的にずば抜けていると思います。

インフラを生み出す起業家になりたい


–鈴木様の経歴について教えてください。

鈴木氏:私は600年続くお寺の次男として生まれました。規制の多いお寺とは反対に、ルールを破壊して周りを巻き込んで何かをする、そういったアイデンティティを幼少期から持つようになりました。

いろいろチャレンジをしていく中で、いつしかインフラを生み出す起業家になりたいと志すようになり、リスペクトするUSEN-GROUPの宇野氏やサイバーエージェントの藤田氏を輩出したインテリジェンス(現パーソルキャリア)へ新卒で入社しました。

1年目で新人賞を、2年目でほぼすべてのMVPを取ったので、辞めてスタートアップを立ち上げようとも思いましたが、社員がエントリーをして事業化を目指す社内のチャレンジファンドへ挑戦したところ数百の案の中から勝ち抜き、1億円の資金調達が確定しました。

日本の人材業界は硬直化していて、人事が新しい手法を取り入れるのは容易ではありません。新しい概念だからこそ、「インテリジェンスの3000名の営業の方々に啓蒙してもらいながら、サービスを育てていく方が早くインフラに近づくかもしれない」と考え、まずはインテリジェンスのコーポレートベンチャーとしてスタートしました。その後、市場が温まってきた一方どうしてもイノベーションのジレンマがあったため、よりスピード感をもってサービスを成長させるため2018年にスピンオフ独立しました。

–そもそもなぜ、リファラル採用の事業を始めたのでしょうか。

鈴木氏:既存の採用手法によるミスマッチに課題を感じたからですね。

人材紹介と転職サイトは、長らく日本の転職マーケットのインフラとなったサービスです。しかし一定の職務経歴でフィルターをかけたり、決まりやすいところに決まりやすい人材を送る方法では、雇用の最適な配置が生み出さていないのではと感じていました。

さらに雇用の流動化という観点でも、生涯平均転職回数は諸外国が10回であるのに対し、日本は1、2回だと言われています。そういった日本の終身雇用や年功序列という閉鎖的な採用マーケットを覆していくことが、経済発展にもつながるのではという想いもありましたね。

本質的な雇用の最適配置のマッチングと、前向きな雇用の流動化を生み出す手段、かつ今のインフラを全部まるっとひっくり返せるのは、人と人とのつながりなのではないかと思い、『MyRefer』を立ち上げました。

目指すはイノベーションカンパニー


–短期的なビジョンを教えてください。

鈴木氏:本質的な雇用の流動化と最適配置を促すために、このMyReferというプロダクトを採用市場におけるナンバーワンにすることです。

例えば、3000社の導入に達すると、リファラル採用で45000名がマッチングすることにつながり、大手人材会社すべての合計マッチング数を超えます。そうすると既存の転職マーケットのインフラを変えることができる。「つながりで日本のはたらくをアップデートする」という弊社のビジョンに近づくことができます。

さらに社員をファン化して自社をお勧めしたい社員をどんどん増やしていくことで、先進国でも最下位だと言われる日本のエンゲージメントを高められると考えています。

–ありがとうございます。では最後に、読者へメッセージをお願いします。

鈴木氏:採用に本気の経営者様とお会いしたいです。本質的なリファラル採用と社員が会社を好きになるエンゲージメント経営を実現されたい方は、ぜひご相談ください。

またイノベーションはいつも若い力から生み出されます。新卒の方でもどんどん事業責任者にアサインしていきますので、志をもったイノベーティブな学生ともお会いしたいですね。

執筆=山田
校正=笠原

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