最終更新日: 2026.10.19
見積もり依頼メールの例文8選|相見積もりの伝え方と回答期限の決め方

見積もり依頼メールの例文を8通紹介します。用途・数量・納期・予算感・回答期限の五つをそろえる理由、相見積もりの伝え方、急ぎで頼むときの書き方に加え、依頼を受けた営業側の読み方と返し方まで解説します。

監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)

見積もりをお願いするメールを書くとき、どこまで条件を書けば正確な金額が返ってくるのか迷うことはないでしょうか。

この記事では、依頼する側の書き方と場面別の例文に加え、依頼を受けた営業側がどう読み、どう返すかまでを解説します。

この記事の要約

  • 見積もり依頼では、用途・数量・納期・予算感・回答期限の五つがそろうほど、返ってくる金額が正確になります。
  • 相見積もりであることは隠さず先に伝えるほうが、各社から現実的な条件を引き出せます。
  • 依頼を受けた営業側から見ると、書かれている情報量がそのまま相手の本気度を示しています。

見積もり依頼メールで金額が変わる理由

同じ商材でも、依頼の書き方で返ってくる金額は変わります。

何がその差を生むのかを押さえましょう。

条件が曖昧だと高めの金額が返る

情報が足りないと、出す側は幅のある前提で見積もります。

不明な部分はリスクとして価格に上乗せされます。

数量や期間が決まっていないなら、その旨を書いて概算と明記してもらいます。

決まっている条件は、たとえ少数でも具体的に書きます。

用途が分かると提案が変わる

何に使うのかを伝えると、より安い組み合わせを提案されることがあります。

目的を書くことで、こちらが知らない選択肢が出てくる場合があります。

仕様をこちらで固めすぎると、その範囲でしか答えが返りません。

達成したいことを書き、手段は相談する形が有効です。

回答期限で優先順位が決まる

営業側は複数の案件を同時に抱えています。

期限が書かれていない依頼は、後回しにされやすくなります。

無理のない期限を示し、理由も一行添えます。

急ぐ場合は、その事情を書いたほうが協力を得られます。

相見積もりは先に伝える

比較していること自体は、隠すべきことではありません。

後から他社と比べていると分かるほうが、印象は悪くなります。

先に伝えておけば、各社が最初から現実的な条件を出します。

社数や他社名まで明かす必要はありません。

見積もり依頼メールに入れる五つの項目

毎回ゼロから考えずに済むよう、型を決めておきましょう。

上から順に並べる形で説明します。

何についての見積もりかを件名に書く

件名が見積もりのお願いだけでは、何の案件か分かりません。

対象の商材名と自社名を件名に並べると、担当者へ早く届きます。

複数の案件が並行しているときは、特に重要になります。

返信の形で送る場合は、元の件名を残します。

用途と背景を一行で書く

何のために必要なのかを、本文の冒頭で示します。

社内のどの業務で、何人が使うのかを添えると、提案の精度が上がります。

現在使っているものがあるなら、その事実も書きます。

守秘の都合で書けない部分は、書けない旨を伝えます。

数量・仕様・納期を具体的に書く

金額に直結する条件は、分かる範囲で数字にします。

数量、期間、開始時期の三つは必ず書くと、概算の幅が狭まります。

未定の項目は、未定と書いたうえで想定の幅を示します。

仕様書がある場合は添付し、本文にも要点を書きます。

予算の目安を伝えるかを決める

予算を伝えると、その範囲に寄せた提案が返ります。

上限が決まっているなら伝えたほうが、無駄な往復が減ります。

伝えたくない場合は、複数案での提示を依頼する形にします。

社内の承認が必要な金額帯があるなら、その区切りを示します。

回答期限と連絡先を明記する

いつまでに欲しいかを書き、理由も添えます。

期限、担当者、連絡手段の三つをまとめて書くと、やり取りが滞りません。

不在時の代わりの連絡先も書いておきます。

提出の形式に指定があれば、あわせて伝えます。

場面別の見積もり依頼メール例文

相手との関係と急ぎ具合で、書き方が変わります。

四つの場面を見ていきます。

初めての相手に送る例文

面識のない会社には、自社の説明から入ります。

どこで知ったのかを書くと、唐突な依頼という印象が薄れます。

会社の規模や業種を添えると、相手も提案を組み立てやすくなります。

最初から値引きの話はしません。

件名:商談管理ツールのお見積りのお願い(株式会社△△)

〇〇株式会社

ご担当者様

初めてご連絡を差し上げます。

株式会社△△で営業企画を担当しております佐藤と申します。

貴社のサイトを拝見し、商談管理のツールについてお見積りをお願いしたくご連絡いたしました。

利用するのは営業部の二十名で、来年四月からの開始を想定しております。

恐れ入りますが、十一月七日(金)までにご提示いただけますと幸いです。

既存の取引先に送る例文

付き合いのある相手には、背景の説明を省けます。

前回の取引との違いを明示すると、条件の確認が早く済みます。

継続の案件であれば、前回の見積番号を書きます。

値上げの可能性がある場合は、その点も尋ねます。

件名:追加分のお見積りについて(前回案件の続き)

〇〇株式会社

田中様

いつもお世話になっております。

七月にご納品いただいた分の追加をお願いしたく、ご連絡いたしました。

数量は前回の五十に対して今回は八十、仕様は同一でお願いいたします。

原材料のご事情で単価が変わる場合は、あわせてお教えください。

十一月十一日(火)までにご回答いただけますと助かります。

相見積もりであることを伝える例文

比較していることを、角を立てずに書きます。

比較する基準をこちらから示すと、価格だけの勝負になりません。

社数は書いても書かなくても構いません。

決定の時期を伝えると、相手も体制を組めます。

件名:お見積りのご依頼(複数社でのご検討につきまして)

〇〇株式会社

ご担当者様

お世話になっております。

株式会社△△の佐藤でございます。

このたびの導入にあたり、数社にお見積りをお願いしております。

金額に加えて、導入後の支援体制と対応の速さを重視して選定する予定です。

十一月十四日(金)までにご提示いただき、十一月末に決定する流れを想定しております。

急ぎで依頼する例文

短い期限でお願いするときは、理由を正直に書きます。

概算でもよい旨を添えると、相手が動きやすくなります。

無理なら断ってよいことも伝えます。

対応してもらったら、必ず結果を報告します。

件名:【至急】お見積りのお願い(十月二十二日まで)

〇〇株式会社

田中様

急なお願いとなり恐縮でございます。

社内の予算申請の締め切りが前倒しになり、十月二十二日(水)までに金額が必要となりました。

正式なお見積りでなくとも、概算でご提示いただければ差し支えございません。

難しいようでしたら、その旨をお知らせいただければ別の方法を検討いたします。

ご無理を申し上げますが、よろしくお願いいたします。

依頼を受けた営業側の読み方と返し方

営業として依頼を受ける側に立つこともあります。

相手の本気度を読み取り、返す手順を見ていきましょう。

書かれている情報量で本気度が分かる

用途、数量、期限まで書かれている依頼は、社内で動いている案件です。

一行だけの依頼は、情報収集の段階である可能性が高いと考えます。

どちらであっても返すべきですが、かける工数は変えます。

見分けがつかないときは、一度電話で背景を聞きます。

受領の連絡をその日のうちに返す

金額を出すまでに時間がかかっても、受け取った事実は返します。

受領した旨と、いつまでに提出するかを当日中に伝えるだけで印象が変わります。

期限に間に合わない場合も、早めに伝えれば調整の余地があります。

黙って期限を過ぎるのが最も信用を失います。

足りない情報は一度にまとめて聞く

確認のやり取りが何往復も続くと、相手の負担になります。

必要な項目を箇条で並べ、一通にまとめて尋ねるのが効率的です。

前提を置いて見積もり、その前提を明記する方法もあります。

聞かずに想像で出すと、後から条件が変わります。

金額だけでなく判断材料を添える

相手は社内で説明しなければなりません。

選んだ理由を書ける材料を一緒に渡すと、採用されやすくなります。

同じ条件での他の案も並べると、比較の形が作れます。

値引きの余地は、最初から全部出しません。

見積もり依頼でよくある失敗

依頼する側が気づきにくい失敗もあります。

四つ挙げておきます。

仕様をこちらで固めすぎる

細かく指定すると、その範囲でしか答えが返りません。

達成したいことを書き、実現の方法は相談するほうが良い案が出ます。

前例の踏襲は、改善の機会を失います。

決まっている制約だけを明記します。

回答期限が短すぎる

社内の承認が必要な金額では、数日では出せません。

相手の社内手続きにかかる時間を見込むと、現実的な期限になります。

初めての相手ほど、時間に余裕を持たせます。

急ぐなら、その理由を書いて相談します。

断る連絡をしない

依頼した以上、採用しなかった場合も連絡します。

見送りの一報があるかどうかで、次に依頼したときの対応が変わります。

理由を詳しく書く必要はありません。

時期を変えて相談する可能性があるなら、その旨を添えます。

届いた見積もりを放置する

受け取ったまま返事をしないと、相手は宙ぶらりんになります。

検討に時間がかかる場合は、回答の時期を先に伝えるのが筋です。

社内で止まっているなら、その状況だけでも共有します。

放置した相手からは、次回の対応も遅くなります。

見積もりを受け取ったあとの進め方

金額が届いてからが、本来の検討の始まりです。

四つの手順で進めましょう。

届いた当日に受領を返す

確認に時間がかかっても、受け取った事実はその日に返します。

いつまでに回答するかを添えると、相手は次の案件に集中できます。

社内で止まりそうなときも、状況だけ共有します。

黙ったままにすると、催促のやり取りが生まれます。

条件の前提を読み合わせる

同じ金額でも、含まれる範囲が各社で違います。

どこまでが費用に含まれ、何が別料金かを一覧にすると比較できます。

支払いの時期や解約の条件も並べます。

分からない項目は、推測せずに質問します。

値引きを先に求めない

最初から安くできないかと聞くと、提案の質が下がります。

条件を減らして金額を下げる案を出してもらうほうが建設的です。

数量や期間を変えれば単価が動く商材もあります。

値引きの交渉は、採用をほぼ決めてから行います。

社内の説明資料に落とす

受け取った見積もりは、そのままでは稟議に使えません。

比較する項目をそろえた一枚にまとめ直すと、承認が早く進みます。

選ばなかった案も並べておくと、検討した事実が残ります。

金額以外の判断軸も、必ず書き添えます。

見積もりの前段階を整える

金額の交渉より前に、決められることがあります。

三つの観点で見直しましょう。

比べる基準を先に決めておく

金額だけで選ぶと、後から運用で苦労します。

価格、支援体制、導入期間、解約の条件の四つを先に決めておきます。

基準は社内で共有し、依頼先にも伝えます。

基準がないまま比べると、最後は安さで決まります。

決める人を先に巻き込む

担当者だけで進めると、最後の承認で止まります。

判断する人に、比べる基準の段階から入ってもらうと差し戻しが減ります。

金額によって決裁者が変わる場合は、早めに確認します。

稟議の様式も、見積もりを取る前に調べておきます。

決裁者と直接つながる場を併用する

営業として見積もりを出す側であれば、相手の立場が結果を左右します。

オンリーストーリーが運営する決裁者マッチングは、審査を通過した企業の決裁者同士が直接つながれる仕組みです。

判断できる相手から見積もりを依頼されるため、比較だけで終わりにくくなります。

一方で、商材の単価が低い場合や担当者レベルで決裁が完結する商材では、効果が出にくい傾向があります。

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返事が来なかった相手も、関係の入り口として捉え直してみてください。

代表・平野のnote▶ 今すぐ客でない決裁者を半年後の受注につなげる考え方を代表が語ったnoteはこちら

まとめ

見積もり依頼メールは、用途・数量・納期・予算感・回答期限の五つがそろって初めて正確な金額が返ってきます。

条件が曖昧だと不明な部分がリスクとして価格に乗るため、決まっている条件は少数でも具体的に書いてください。

相見積もりであることは先に伝え、比較する基準をこちらから示すと、価格だけの勝負になりません。

急ぎで依頼するときは理由を正直に書き、概算でもよい旨を添えると相手が動きやすくなります。

依頼を受けた営業側は、金額を出す前に受領の連絡を当日中に返し、足りない情報は一通にまとめて尋ねます。

採用しなかった相手にも見送りの一報を入れると、次に依頼したときの対応が変わります。

そのうえで比較だけで終わる案件が多いなら、誰から依頼が来ているかを見直してみてください。


よくある質問

Q. 見積もり依頼メールには何を書けばよいですか

A. 用途、数量と仕様、納期、予算の目安、回答期限の五つが基本です。

件名には対象の商材名と自社名を並べると、担当者へ早く届きます。

未定の項目は、未定と書いたうえで想定の幅を示してください。

Q. 相見積もりであることは伝えるべきですか

A. 先に伝えるほうが結果的に良い条件を引き出せます。

後から比較していると分かるほうが、印象は悪くなります。

何社に声をかけているかや相手先の名前までは、書かなくて構いません。

Q. 回答期限はどのくらいに設定しますか

A. 相手の社内手続きにかかる時間を見込んで設定します。

金額が大きいほど承認に日数がかかるため、初めての相手ほど余裕を持たせてください。

急ぐ場合は理由を書き、概算でもよい旨を添えます。

Q. 予算は伝えたほうがよいですか

A. 上限が決まっているなら伝えたほうが、無駄な往復が減ります。

伝えたくない場合は、複数案での提示を依頼する形にしてください。

社内の承認が必要な金額帯があるなら、その区切りを示すと話が早く進みます。

見積もりを出したあとは、日程の調整や催促の連絡まで一連のやり取りが続きます。

この記事の監修者

平野哲也

平野 哲也(ひらの てつや)

株式会社オンリーストーリー 代表取締役

BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。

累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。

「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。

ENICXO
メッセージアイコン オンリーストーリー代表 平野からのメッセージ
オンリーストーリーでは、これまで10年以上にわたり、
BtoB営業における「集客の課題」と真剣に向き合ってきました。

経営者同士が信頼でつながるマッチングプラットフォームや、
想いを届ける手書きの手紙など、独自の形で支援を続けています。

そして最近では、経営者同士を直接つなぐ「顧問&コミュニティサービス」も新たにスタートしました。

私たちが大切にしているのは、単なるマッチングツールの提供ではなく、
一社一社の課題に寄り添い、"本当に意味のある出会い"をつくることです。

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